サラリーマンK太が行く日経225証拠金取引チャレンジ日記

投資経験のない50代サラリーマン"K太"が日経225証拠金取引に挑戦!

2017/07/20 09:45裁定取引検証【第67回】

※掲載当時の情報です。2017年12月18日以降は海外株価指数については外貨金利が適用されています。
今回は以前にお話ししたトレード手法のシミュレーションをしてみたいと思います。
どんな手法ですか?
ドイツのDAXとイギリスのFTSE100を使った手法です。その前に覚えているか、質問をさせてください。DAXの特徴にはどのようなポイントがありましたか。
ちょっと待ってください。いきなり質問ですか。DAXはドイツの株価指数ですが・・・えーっと。
ヒントは配当金です。
あっ、思い出しました。配当金込みの指数ですので、DAXを購入しても配当金相当額をもらえません。
思い出してくれましたね。では、FTSE100の特徴は。
DAXとは逆でFTSE100は配当金相当額をもらえる回数が多かったと記憶しています。
はい、その通りです。そこで僕が以前に話したことを覚えていますか。
それはですね、DAXを売ると同時にFTSE100を買うというやり方ではなかったでしょうか。
その通りです。思い出してくれましたね。でも改めて、もう一度、確認しておきましょう。
はい、お願いします。
DAXとFTSE100の動きを観察すると非常に似た動きをします。相関関係が高いということです。であれば、DAXを売ると同時にFTSE100を買うとどうなるでしょうか。
同じ動きをするのであれば、売りと買いの両方のポジションを取ることによって、利益は±0ですよね。
特に、DAXとFTSE100の値動き自体が連動するのであればそうなりますよね。しかも、DAXは配当金込みですので、DAXが売りポジションでも払うべき配当金相当額は発生しません。FTSE100の場合は買いポジションになりますので、配当金相当額を得ることになります。そして、金利相当額は、日本の金利が適用され、現在、0%ですので発生しません。
ということは、値動き部分の収益が±0になれば、FTSE100の配当金相当額の分だけ利益を得ることが出来る、ということになるのですね。

理論的にはそういう計算になります。もちろん、実際には違う株価指数ですので完全な連動ではないですよね。それにポジションの金額を揃えないとなりませんが、価格自体が違いますから同じ保有金額にピタリと合わすのが難しい、という問題点はあります。
ところで、連動する割合を表す言葉を何て言いましたっけ?
あ、忘れましたか。思い出してください、ベータ値と言いましたよ。
そうだ、そうだ、ベータ値です。
たとえば、日経225に対するベータ値が1という銘柄は、理論上、日経225と連動するということになります。ベータ値が2という銘柄は、日経225が10%上昇すると20%上昇、すなわち2倍になるということです。
DAXとFTSE100のベータ値はどれくらいなのですか?
僕が今回改めて7年間のデータを使って計算したところによると、DAXに対するFTSE100のベータ値は約0.6となっています。
ということは、DAXが10%上昇した時にFTSE100だと6%の上昇になるということですか。
そうなりますね。ベータ値だけ見るとそうなります。ただし、実際にはこれに個別の要因が加わります。つまり、DAX、FTSE100それぞれの個別要因で動く部分があるということは覚えておいてください。でも、個別要因を特定して分析するのは難しいので、ここではベータ値だけに注目して考えたいと思います。
ベータ値が0.6とした場合に、ポジションはどのように合わせるのですか。
DAXとFTSE100それぞれ100万円の合計200万円の投資資金があると想定しましょう。
200万円ですね。
いくつか方法はあると思いますが、まずは1枚を買うために必要な証拠金でFTSE100を何枚買えるかを計算します。1年前の2016年7月18日の必要証拠金が28,000円ですので、35枚まで購入することが出来ます。そして、7月18日の終値が6684ポイントです。
ということは、6684ポイント×35枚のおよそ2340万円分を購入することになりますね。
そうですね。そして、FTSE100を購入した金額の60%でDAXを売ることになります。ちなみに、7月18日のDAXの価格は10049ポイントです。
つまり、2340万円に0.6をかけて、その数字を10049で割ると13枚ということでよろしいでしょうか?
はい。そうなりますね。つまり、FTSE100を35枚分の買いポジション、DAXの13枚分の売りポジションを同時に持つことになります。
どれくらいの期間で保有すればいいですか?
今回は半年間でシミュレーションをしてみましょう。つまり1年前の2016年7月18日の終値からスタートして終了が2017年の1月13日とする半年間のテスト1。そして、2016年10月17日の終値からスタートさせて2017年4月13日までをテスト2。そして、2017年1月13日から直近までの7月17日までをテスト3として検証してみましょう。
あと、配当金相当額の数字も考慮しないといけませんよね。
良い所に気が付きましたね。マネースクウェア・ジャパンのHPからでも配当金相当額のデータを取ることはできます。また、デイリーベースで配当金相当額の金額を必要とするのであれば、くりっく365のサイトからでも獲得することができます。
それは便利ですね。配当金相当額はその金額にFTSE100の保有枚数をかければ得られる金額となりますよね。
その通りです。
結果はどうなったのでしょうか?
2016年7月13日からの半年間のシミュレーション、つまりテスト1では、200万円の投資資金における収益はプラス298,300円。配当金相当額で獲得できる金額は393,540円です。合計691,840円が利益となります。
それは凄いですね。他のテストはいかがですか?
テスト2はマイナス314,975円、テスト3はマイナス62,200円となっています。
テスト1は良かったですが、テスト2とテスト3はマイナスですね。これには何か理由があるのですか?
テスト1は昨年の7月の中旬にスタートしています。これはイギリスのEU離脱が決まった後ですよね。ですので、スタートした時のFTSE100の水準が低くなっていたことが考えられます。そして、この1年間のFTSE100はイギリスのEU離脱等の問題で乱高下しているのが影響している可能性があります。

そっか、昨年の6月にEU離脱が決定して、マーケットは荒れましたよね。
次回もこのシミュレーションの検証をしてみましょう。
わかりました。よろしくお願いします。

筆者プロフィール

プロフィール写真
川口 一晃 1960年北海道生まれ
1986年に銀行系証券会社(現・三菱UFJ証券)入社、その後、銀行系投資顧問会社(現・三菱UFJ投信)、国内投信会社(三洋投信)にて11年間ファンドマネージャーを務める。1996年にブルームバーグL.P、2000年外資系証券会社を経て、2004年にオフィスKAZ代表取締役に就任。
高知大学非常勤講師、日本FP協会社会教育委員会委員などを歴任。 テレビ・ラジオなどメディアでも活躍。投資教育の分野でも活躍。2009年投資教育を主体の劇団「コレモナニカノ円」を主宰。

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