サラリーマンK太が行く日経225証拠金取引チャレンジ日記

投資経験のない50代サラリーマン"K太"が日経225証拠金取引に挑戦!

2017/06/08 09:15情報のカスケード【第61回】

今日もよろしくお願いします。ところで、遂に、日経平均株価が2万円台に乗せましたね。
そうですね。2015年以来の2万円台です。2万円が大きな壁になっていたのですが、このところ、アメリカのNYダウの最高値更新が続いたのと、経済指標が底堅い数字を示したこと、そしてドル円も落ち着いた動きを見せていたこともあり、ようやく2万円に到達したというところです。
このまま良い状態が続くと良いのですが・・・やはり期待したい気持ちがあります。
投資家も市場関係者も久しぶりの2万円台なので、このまま続いて欲しいという気持ちはわかります。
懸念材料はやはり・・・あれですか?
たぶん、あれです。トランプ政権の動向ですよね。そして、北朝鮮問題などの地政学的リスクです。
トランプ大統領と言えば、パリ協定からの離脱というニュースが大きく取り上げられていましたね。本当に、世界はこのままで大丈夫なのかと思ってしまいます。
そのパリ協定の離脱を受けたマーケットの動きは少し気になりました。つまり、パリ協定の離脱をトランプ大統領が決めた動きを受けて、アメリカの株価は上昇をしたのです。これは地球温暖化問題に関係なくアメリカは産業に力を入れられる、ということの判断なのでしょうか。
なるほど、企業の動きは変わらない、という判断なのですね。
そして、もう一つ気になる動きがあったのです。先日、クラスター爆弾を製造している会社に日本の企業4社が投融資をしているのがわかった、というニュースをご存知ですか?
そういうニュースがあったのは知っていますが、詳しくはわかりません。でも、そのニュースのどこが気になるのですか?
クラスター爆弾を製造している会社への投融資を法律で禁止している国もある中で、法律で明確に禁止はしていないものの、投融資はしないというのが解釈上できると言われているのです。そのような中で投融資を行った4社というのは、良い印象を与えませんよね。
そうですね。良い印象は与えませんね。
今までの株式市場であれば多少の反応をすることが多かったのですが、今回、この4社の株価は報道があった日も日経平均株価以上の上昇率を記録していました。
それはこの報道が業績等に影響を与えない、と判断されたからではないですか?
そうかもしれませんね。さきほどのパリ協定離脱の時の動きと同様、世界の投資マネーというのは、利益が出るということであればボーダレスで動く印象が強い、というのが僕の感想です。
それは、多くの投資家がそのような判断をして行動したというのも一つの判断材料となるのではありませんか?
いやぁ、良い所に気が付きました。人の行動が情報になるということは投資の世界に限らずあることです。ちょっと、人の行動が情報になるという話を紹介しましょう。
それは面白そうですね。是非、お願いします。
例えば、はじめて行った土地で食事をしようとします。目の前にA店とB店と同じような食堂があったとします。目の前で一人、そしてまた一人とA店に入っていく状況を見た時に、K太さんならどちらに入ろうと思いますか。
それはA店ですよね。たぶん、多くの人もA店を選ぶと思います。
そうですよね。最初の人の行動を見て、後の人がそれに追随する。ここでは、最初の人がA店を美味しい店であるという情報を持っているかどうかは問題ではありません。二人目以降は前の人がA店に入ったというのが情報となり、前の人の行動について行けば良いとなります。 この群衆心理を『情報のカスケード』と言います。

人が動くことが情報になるということですね。これが投資の心理にも当てはまることがあるということですか?
そうです。前の人、周りが買うので自分も買う。つまり、情報のカスケードで前の人について行くことと同じような現象が起きるのです。
この行動って、上昇している時は良いですが、下落の方向になった場合などはちょっと心配になります。
はい。まさにその通りで、人の行動が変わると途端に逆の動きになります。最近の株式市場の値動きは時として乱高下しやすくなり、よく『ボラティリティ(変動率)が高い』と言われることがあるのですが、そういう動きにつながりやすいのもこういう現象があるからではないでしょうか。

ということは、ごくたまにある『ショック』という事態には弱いということにもなりますか?
そうですね。人の行動が大きく変わる出来事があると、その値動きが大きくなることが予想されます。
そして、今は皆が買うというのが情報となり買っている、という情報のカスケード状態にある可能性もあるので、慌てずにしっかりと考える必要があるということですね。
そうですね。日経平均株価はNYダウの動きにも反応しますが、ドル円の動きとも相関関係が高いです。つまり、円安になれば日経平均株価の上昇が期待され、円高になると株価の下落が考えられます。
それは、今までの動きを見ても納得できます。でも、たしかに、最近、NYダウは最高値を更新していますが、ドル円の動きは今ひとつですよね。ということは、やはり慎重に対応した方がいいということでもありますね。人の行動、周りに流されることなく、自分の目でしっかりと考えてみたいと思います。今日もありがとうございました。
お疲れ様でした。

筆者プロフィール

プロフィール写真
川口 一晃 1960年北海道生まれ
1986年に銀行系証券会社(現・三菱UFJ証券)入社、その後、銀行系投資顧問会社(現・三菱UFJ投信)、国内投信会社(三洋投信)にて11年間ファンドマネージャーを務める。1996年にブルームバーグL.P、2000年外資系証券会社を経て、2004年にオフィスKAZ代表取締役に就任。
高知大学非常勤講師、日本FP協会社会教育委員会委員などを歴任。 テレビ・ラジオなどメディアでも活躍。投資教育の分野でも活躍。2009年投資教育を主体の劇団「コレモナニカノ円」を主宰。

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