サラリーマンK太が行く日経225証拠金取引チャレンジ日記

投資経験のない50代サラリーマン"K太"が日経225証拠金取引に挑戦!

2017/05/18 13:11日常に見るアンカリング効果とは?【第58回】

マクロン氏が勝利しフランスのEU離脱の可能性も低くなったので、マーケットとしても良い方向で進むと期待したいところですが、いかがですか?
フランス国民の選択としてはEU離脱を望まないということになりましたが、政治的不安定さはまだ残りますよね。
確かに、勝利をしたマクロン氏そして対立候補のルペン氏のどちらにも投票したくない人がかなりいた、ということをニュースでも報道されていました。そういう点が不安要素を残すということですかね?
ポイントは、マクロン新大統領の求心力です。マクロン大統領は既成の二大政党への不信感より票を集めました。そして、政策遂行には下院にあたる国民議会の掌握など大事になるのですが、マクロン新大統領の母体政党は昨年できたばかりで、実は議席がありません。
なるほどそういう事ですか。これはしばらく気が抜けませんね。
そうですね、決して安心してはいけないということだと思います。しかも、来月にはフランスの国民議会の選挙があります。そこでどれだけ議席を得ることができて、皆の求心力を集めることができるのか否かがマクロン政権のポイントになるからです。
そっか、議会選挙の結果次第ではマイナス要因が出てくる可能性が残っているということですね。しかし、今年はこうした選挙が海外で多いので、本当に気が休まらないですね。
本当に海外の政治的要因に振り回されて大変ですよね。
投資初心者泣かせです。
でも、フランス大統領選挙の結果を受けて日経平均株価は上昇し、2万円の大台に接近しましたね。
そうですよね。あと一歩でしたけど、いよいよ日経225も2万円に乗せてくるのでしょうか?
このように2万円といった一つの節目を目の前にすると、「いよいよ突破」というアナリストも増えてきます。
そんな印象を持っています。でも、威勢のいい話を聞くと、どうも疑いたくなったりしてしまうのですが・・・すこしへそ曲がりですかね。
いえいえ、そんなことはありません。今日はそうした点を、少し角度を変えて考えてみましょうか。K太さんは家電量販店に行って大きな買い物をしたことはありますか?
もちろんありますよ。大画面テレビとか洗濯機・・・冷蔵庫も買いました。
家電量販店に行くと、よく値札が重ねられて表示されていることがありますよね。例えば、98,000円だった値札が88,000円に値下げされているように。
あります、あります。値札が重ねられている時もあれば、マジックで上から斜線で消されて新しい値段が書かれている時もありますよね。でも、どことなく意図的なものを感じしますけど、それでもついチェックしちゃいます。

日常に見るアンカリング効果とは

ですよね。そのような値札を見ると、つい前の値段が基準となってしまい、今の値段と比較することによって「安くなっている」という気持ちになったりしませんか?
わかります。消費者心理というやつですかね。値段そのものの水準はともかく、安くなっているとは思ってしまいます。
いいですね、その感じ。
何がいい感じなのですか。
慌てないでください。ではもう一つ似た話をしていきたいと思います。K太さんの会社でも社内研修をしたりしますよね?
以前はありましたけど、最近は少なくなったと思います。
では、社内研修の時とか学生時代を思い出していただきたいのですが、よく講師や先生から質問を受けた時に起きる場面です。たとえば、「日本の失業率は何%ですか?」という質問があったとします。その時、最初に答えた人が「5%です」と言うと、次の人は「4.5%」、次の人は「5.5%」と言った具合に、最初に答えた人の数字に引っ張られることってありませんか?
あります、あります。自分の順番が回ってくると、今まで他の人が答えた数字を思い出しながら、出ていない周辺の数字を考えたりしていました。
実は、人間というのは前の人の言った言葉や数字が頭に残ってしまい、それが自分の考えに影響を与えてしまう傾向があるのです。これを「アンカリング効果」と言います。
アンカリング効果ですか。はじめて聞きました。
アンカーというのは「碇」という意味です。船が停泊する時に碇を下ろします。その碇が海底に沈んでいくように、周りの人の意見も同じように引っ張られるということです。

注意!数字に引きずられないで

なるほどね。たしかに最初の数字、碇に引っ張られるというイメージは掴みやすいです。でも、これによって投資にどのような影響が出てくるのですか。
良い質問をしてきましたね。アナリストのレポートや雑誌などで「日経平均株価は2万円に」とか「株式市場は上昇トレンド」という文字を見たり聞いたりしてしまうと、その数字がアンカリング効果で投資家の考え方に影響を与えてしまうのです。
たしかに2万円と聞くと何となく上昇機運が高まって来ているなという感じと共に、どことなく自分の中でも強気、安心感が出てきます。
でも、そうした数字や意見が常に正しいというわけではありませんよね。人の意見や値札のような表示される価格に惑わされてはいけません。まずは自分でしっかり考えるということが大事だということです!
そういうことですね。マーケットのレポートもインパクトある書き方や数字自体も景気の良い大きな数字が出てきたりしますので、そこは冷静に受け止め、自分でもきちんと消化できるようにしたいと思います。
ありがとうございました!

なるほど!IPゾーンは売りでも使えるんですね!移動平均線の向きも併せて判断材料にするので、慎重に売買チャンスを考えられますね

筆者プロフィール

プロフィール写真
川口 一晃 1960年北海道生まれ
1986年に銀行系証券会社(現・三菱UFJ証券)入社、その後、銀行系投資顧問会社(現・三菱UFJ投信)、国内投信会社(三洋投信)にて11年間ファンドマネージャーを務める。1996年にブルームバーグL.P、2000年外資系証券会社を経て、2004年にオフィスKAZ代表取締役に就任。
高知大学非常勤講師、日本FP協会社会教育委員会委員などを歴任。 テレビ・ラジオなどメディアでも活躍。投資教育の分野でも活躍。2009年投資教育を主体の劇団「コレモナニカノ円」を主宰。

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