サラリーマンK太が行く日経225証拠金取引チャレンジ日記

投資経験のない50代サラリーマン"K太"が日経225証拠金取引に挑戦!

2017/05/04 10:00北朝鮮とアメリカ、マーケットから見る世界情勢とは?【第56回】

今日もよろしくお願いします。それにしても、4月末にかけて株式市場は上昇しましたね。
そうですね、今回はフランス大統領選挙の結果を受けての上昇となりました。
たしかに、マクロン氏が有利とニュースでも耳にしますが、まだ終わったわけではなく5月7日(日)に決選投票が残っていますよね。しかも、去年のイギリスのEU離脱やアメリカの大統領選挙の結果を見ると、にわかに安心できない気持ちがあります。
昨年の“まさか”は強烈でしたからね。気持ちはわかります。ただ、イギリスのEU離脱決定からの混乱、そしてトランプ大統領の政治を目の当たりにして、フランスの国民も冷静に考えることは出来たのかもしれません。
そうですね、良いお手本があったという感じです。これでヨーロッパの政治は落ち着いていくと考えていいのでしょうか。
僕はちょっと違うと思います。たとえ、フランスの大統領選挙が大方の予想通りの結果になったとしても、社会構造的には同じ問題を抱えていて予断を許さない状況は続く、と考えています。
同じ構造というと?
社会の富裕層は安定化、すなわち現政権を肯定します。しかし、多くの中間層の人々はそれぞれ自分たちの経済的な成長を期待することは出来ず、そこに移民問題および若者の失業が絡んできます。これは、アメリカもフランスもそしてイギリスも同じ構造なのです。
ということは、油断をせずにマーケットを観察しないといけない、ということですね。でも、その中で一つ疑問があります。北朝鮮問題がこれだけ騒がれているのに、株式市場は上昇しています。普通は下落すると思うのですが・・・?
おっしゃる通り、武力衝突が起きる、特に日本もその影響を直接受ける可能性がある場合、通常であれば下落すると考えられますね。

IPゾーンは売りにも使える!

普通はそうですよね。会社でも「今回はやばいのでは」と話が出るぐらいです。でも、なぜか株式市場は上昇しているのですよね。
おそらく、マーケットは「今すぐ」の武力衝突はない、と読んでいるということです。
マーケットは北朝鮮問題を楽観視しているということですか?
マーケットの動向を見ていると、それに近い判断がなされている、という感じですね。
へぇー、マーケットからそういうこともわかるのですか。たしかに、武力衝突が懸念された4月25日や27日に、大きな問題は生じなかったと言えば生じなかったですけどね。
まず株式市場から見てみましょうか。アメリカのナスダック総合株価指数は最高値を更新していますし、NYダウも21,000ドル台に乗せてくる場面もありました。ご存知の通り、日経平均株価も19,000円台に戻しています。そして、何よりも韓国の株価指数も直近は上昇しているのです。
なるほど、そういったところから武力衝突がすぐにあるわけではない、と考えるんですね。
それだけではありません、株式市場には防衛関連の機器を扱った軍事関連銘柄というのがあります。たしかに、アメリカがシリア空爆を行った直後は緊迫感が増し、そうした軍事関連の銘柄の株価も上昇したのですが、北朝鮮問題が高まっている現在は逆に下落をしているのです。
軍事関連と言われる銘柄があるのですか?そうした会社の株価が判断材料になる、と言われると妙に納得します。
ところで、他にもありますよ、判断材料になるものが。もちろん、今回のように世界的なリスクが高まった時に動きます。
何だろう・・・株の業種ですよね。
いえ、株式ではありません。
ちょっと待ってください・・・ひょっとしてとかですか。
正解です。金は「有事の金」と言われ、世界で紛争が起こると需要が増し価格が上昇します。やはり、その国の貨幣よりも世界共通の資産である金が買われるということです。
「有事の金」という言葉は聞いたことがあります。ということは、今回の北朝鮮問題でも金に動きがあったということですか。
このところの金の動きを見ると、先ほども言いましたように、アメリカのシリア空爆の前後に直近の高値を付けたのですが、その後は下落をしています。
ということは、北朝鮮問題は緊迫しているにも拘わらず金の価格は下落し、すぐの武力衝突はないであろうという見方であるということになるのですね。
金の他にも原油価格、つまりWTIも一時50ドル台まで上昇していたのですが、直近では40ドル台まで下がってきています。
こうして、いろいろなマーケットの値動きを見ていると、北朝鮮問題もマスコミ等は今まさに武力衝突が起きそうな勢いで報道していますが、そこに温度差を感じます。
K太さんが始めに言ったように、マーケットの方が楽観視しているのかもしれませんけどね。

IPゾーンは売りにも使える!

外れた時はちょっと怖いのですが、でも、マーケットの値動きも理解しないといけないという気持ちにはなりました。
以前にも話したと思いますが、マーケットの価格はいろいろな人の情報や期待そして欲望の集約で形成されるものです。例えば、日本だけでなく、ヨーロッパそしてアメリカに住んでいる人などの情報をも含めて価格は動くのです。ですので、価格がいろいろなことを投資家に教えてくれますし、情報源にもなるのです。
いやぁ、マーケットを知るというのは凄いことなのですね。というか、株式市場だけでなく、いろいろなマーケットにも気を配ることによって、たくさんの情報を得ることが出来るし、また、自分が見ているマーケットのヒントにもなる、ということですね。
その通りです。でも、今回の緊迫感はかつてないほどの状況だとは思いますので、くれぐれも油断してはいけませんよ。
はい、わかりました。今日も勉強になりました。ありがとうございます。

なるほど!IPゾーンは売りでも使えるんですね!移動平均線の向きも併せて判断材料にするので、慎重に売買チャンスを考えられますね

筆者プロフィール

プロフィール写真
川口 一晃 1960年北海道生まれ
1986年に銀行系証券会社(現・三菱UFJ証券)入社、その後、銀行系投資顧問会社(現・三菱UFJ投信)、国内投信会社(三洋投信)にて11年間ファンドマネージャーを務める。1996年にブルームバーグL.P、2000年外資系証券会社を経て、2004年にオフィスKAZ代表取締役に就任。
高知大学非常勤講師、日本FP協会社会教育委員会委員などを歴任。 テレビ・ラジオなどメディアでも活躍。投資教育の分野でも活躍。2009年投資教育を主体の劇団「コレモナニカノ円」を主宰。

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