サラリーマンK太が行く日経225証拠金取引チャレンジ日記

投資経験のない50代サラリーマン"K太"が日経225証拠金取引に挑戦!

2017/04/20 17:47β値を応用した株価指数CFDのトレードアイデア【第54回】

※掲載当時の情報です。2017年12月18日以降は海外株価指数については外貨金利が適用されています。
今週もよろしくお願いします。しかし、先週以上に北朝鮮問題の緊張感が増してきましたよね。この1週間で僕の会社でも話題に上ることが多くなりました。
はい、アメリカもカールビンソンという空母を朝鮮半島に向かわせましたし、日本の外務省も韓国へ渡航する人に注意喚起をしています。
社会人になってこれだけ北朝鮮動向に敏感になっているのは、本当に初めてだと思いますよ。
僕もそう思います。日経225も18,500円を割り込んできたし、米ドル/円もついに110円を割り込んできました。これらの水準を考えると上値が相当重たくなった可能性がありますね。
こういう時に相場で動くのは難しいですよね。どちらに行くのかわからないのですから。
そうですね。分からない時には、原則、手を出さないのがセオリーです。でも、今日はリスクを抑えながら、少し変わったCFDの活用法をお話ししたいと思います。
そういうのは興味ありますね。お願いします!
以前、β(ベータ)値という話をしましたが、覚えていますか(第47回第48回
あっ、その単語は覚えているのですが、どういう意味だったのかは・・・すみません、忘れてしまいました。
β値というのは、連動性、連動率を表します。例えば、トヨタ自動車の日経平均株価に対するβ値が1.12だとします。これは日経平均株価が1%上昇したのであれば、トヨタは1.12%上昇するであろう、という連動率を表しています。
思い出しました。プラスだけでなく、日経平均株価がマイナス1%となると、トヨタの下落率は1.12%になるのですよね?
その通りです。完全に忘れられていたわけではないようで、安心しました。
すみません。あとでちゃんと復習しておきます。このβ値が今日のポイントになるのですか?
はい、そうです。ところで、僕がファンドマネージャーをしている時は、仕事ですから今よりも海外のマーケットを注意深く観察していました。日本の株式相場が終わって、日本時間の夕方から始まるのがヨーロッパの株式市場。そして、その後、夜に始まるのがアメリカです。どんなことが意識されて動いているのか、翌日の日本の株式市場の動きには反映されるのか否か、などを考えていました。
自宅に帰ってからも気が休まらないですよね。
ただ、ヨーロッパの株価指数を見ていると、上昇下落の値動きは似ていることが多いのです。
それは、例えばイギリスの株価指数が上昇しているとドイツの株価指数も上昇し、下落をすると他の国も下落をするということですか?
はい、その通りです。このグラフを見てください。これはFTSE100とDAX®の週次ベース2年間の動きです。

β値はほぼ「1」、2つの株価指数

本当だ!確かに、値動きは似ていますね。ということは、先ほどのβ値は「1」に近いということになるのですか?
はい、計算をしてみると、ほぼ「1」に近いことがわかります。そして、その精度を表す決定係数も「0.6」を超えているので、まずまずの連動とみていいのではないでしょうか?
決定係数というのは何ですか?
決定係数というのは簡単に説明すると、2つの関連性の強さを表すもので、0から1までの数字で表示されます。1に近づくほど関連性は強いのです。
しかし、金融もこういう言葉が出てくると、“難しい”と思ってしまいます。
すみません。でも、抑えていただきたいのは、FTSE100とDAX®の動きはほぼ一致して、その精度も高い、ということです。
はい、そこは大丈夫です。
さて、前回もお話しましたが、FTSE100は配当利回りも高く約4%、そして買いポジションを取ることで、年間を通じて配当相当額を受け取る回数が多いのです。逆に、金利相当額を払うことになりますが、この金利は日本の金利が適用されるので現在はほぼ0%です。
はい、配当が多いのは大変魅力的だと思いました。
そうですねね。一方、DAX®も配当利回りは3%弱あるのですが、DAX®の指数自体が配当込の指数のために、買いポジションを取っても配当相当額が発生しません。金利相当額はFTSE100と同じことです。
配当込の株価指数というのが今ひとつ良くわからないのですが、どういう意味ですか?
配当金を加えてそのまま指数に加えて再投資をするということです。例を使って説明しましょう。
ぜひ、お願いします。
今、K太さんが10,000円の貯金をしているとします。利率は3%としましょう。1年後に300円の利息が発生します。
そうですね。今はそんなに利率は高くないですが。
もちろんです。わかりやすく説明しているのです。さて、この300円がK太さんに払われると、手元には300円ありますが、口座には10,000円のままですよね?
300円支払われたのであれば、そうなりますよね。つまり、これが配当金の払われた状態と同じだ、ということですね。
その通りです。これに対し、300円の支払いを行わないで口座内で10,300円となるのが配当込ということです。
なるほど、これはわかりやすいです。
理解されたところで戻ります。FTSE100とDAX®の動きがほぼ同じであれば、FTSE100を買って同じ金額分のDAXを売ると、収益はほぼ「0」ということになりますよね?
そうですね。買いと売りとを同時にするのですから。
でも、FTSE100は約4%、DAX®は3%弱となると、その他の要因の影響がなかったとすると、理論的には約1%の収益を得ることになりますよね?
そっか、そういうことになりますね!
はい、しかも、配当金が発生した直後というのは値動きも大きくなることもありますので、場合によっては理論的な差以上の開きが生じる可能性もあります。もちろん、その逆もあり得るのですが。これはあくまでも理論的な話ですが。

β値はほぼ「1」、2つの株価指数

いやぁ、でもこういうことを考えること自体、凄いなぁと思います。
運用の世界もアイデアが大事ですからね。
今日も勉強になりました!

今回ご紹介したのは、あくまでも理論的な話ですが、ポイントはリスクを抑えながら利益を上げるアイデアを考えることですよ!

筆者プロフィール

プロフィール写真
川口 一晃 1960年北海道生まれ
1986年に銀行系証券会社(現・三菱UFJ証券)入社、その後、銀行系投資顧問会社(現・三菱UFJ投信)、国内投信会社(三洋投信)にて11年間ファンドマネージャーを務める。1996年にブルームバーグL.P、2000年外資系証券会社を経て、2004年にオフィスKAZ代表取締役に就任。
高知大学非常勤講師、日本FP協会社会教育委員会委員などを歴任。 テレビ・ラジオなどメディアでも活躍。投資教育の分野でも活躍。2009年投資教育を主体の劇団「コレモナニカノ円」を主宰。

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