サラリーマンK太が行く日経225証拠金取引チャレンジ日記

投資経験のない50代サラリーマン"K太"が日経225証拠金取引に挑戦!

2017/03/30 19:00株式投資は美人投票?他人の気持ちを考えて行動しよう【第51回】

今日は少し違う角度から投資を考えてみたいと思います。まず質問からいきます。
よろしくお願いします。難しい質問はやめてくださいね。
では、お聞きします。あるグループの中で皆が同じ給料で働いています。ところが、一人だけ皆よりも多い給料をもらっていたことが判明しました。さあ、あなたはどう思いますか?
どうしてなのかの理由を探ると思いますが、気にしないように努めます。でも、正直やっぱりモチベーションは落ちると思います・・・
実は、これは実際に行われた実験なのですが、日本人とアメリカ人とでは心理に違いがみられます。日本人は自分の利益が減ってでも相手の足を引っ張ろうとする傾向がみられ、アメリカ人は自分の利益を伸ばそうと努力をする傾向がみられるそうです。
そうなんですか!なんだか日本人の方が嫌な習性を持っていますね。でも、このことと投資と関係があるのでしょうか?
日本人は平等という意識が強いので「皆と同じでない」ということに違和感を覚えやすいのです。 これは日本人が農耕民族であった、ということに関係していると考えられます。皆も同じ行動をするであろう、と思って自分も行動しているのです。そして、こうした考え方も投資に影響してくる部分があるのです。
なるほど・・・確かに会社の同僚を見ていると、そういう意識が働くというのが何となく理解できますよ。
では、次の問題を考えてみてください。「A、B、C、Dと4人の囚人がいます。また、ここに赤と白の帽子が2個ずつあります。この帽子を各自にかぶせます。自分は手に取って帽子の色を確認できません。そこで、自分が何色の帽子を被らされたかを当てたら刑務所から出してもらえると言われます。現在の状況は、Aは独房に入っています。B、CそしてDは段差のある部屋に入れられています。Bは一番下。Cは2段目です。Dは最上段にいます。BはCとDの姿は見えますが帽子の色はわかりません。CはBの帽子の色はわかりますが、Dの帽子の色はわかりません。DはBとCの帽子の色はわかります。さて、この中から確実に刑務所から出ることのできる囚人がいます。さて誰でしょうか?
おっと、これは急に難しくなりましたね。ちょっと待ってください・・・やっぱり最上段にいるDではないですか?
どうしてですか?
下の二人の帽子の色がわかるから、残りの色は一つに・・・あれ?難しいですね。
では、確認していきましょう。Aは独房ですので、自分の帽子の色はわかりません。では、BとCが赤であればDは自分の帽子の色を白と言うことができます。これはBとCが白の場合でも同じことが言えます。赤となりますよね。では。BとCの帽子の色が赤と白であればどうなるでしょうか?
Dは判断できませんよね。こうなると確実に分かる人は誰もいないのではありませんか?
そうでしょうか?Cはいかがですか?
Cですか?CはBの帽子の色はわかりますが、Dの帽子の色はわかりませんよね・・・?
DはBとCが同じ色の帽子であれば、自分の帽子の色がわかります。ということは外に出ることが出来るのです。Dが外に出られないでいる、ということはBとCの帽子の色が違うということになりませんか。つまり、Bが赤であればCは白を被っていることになりますし、Bが白であればCは赤の帽子となります。つまり、Cから見えるDの行動が大事な情報になるのです。
おー!なるほど!そっか!Cが確実に出られるのですね!

他人の立場で他人を考えるクイズ

ポイントはCの気持ちになりながらもDの気持ちもわからないと解けない問題なのです。「自分が」という気持ちが強いとこの問題の正解は出てきません。
奥が深いですね。
他人の気持ちをわかるということでは、「株式投資は美人投票」という経済学者のケインズの言葉があります。しかし、これは自分の好みの人に投票するのではなく、どの候補者が優勝するのかを当てる投票である、というのがポイントです。つまり、自分の好みではなく、多くの人は誰に投票するであろうかを考えるコンテストなのです。

他人の立場で他人を考えるクイズ

なるほど、他人がどのように考えて投票するのかを考えることが大切なのですね。
さきほどの問題から共通しているのはそういうことなのです。投資は自分本位で考えるのではなく、他人がどう考えるのかを考えることでもあるのです。
日頃から自己中心的な考え方や行動をしていては、日常生活で損をするだけでなく、投資の世界でも損をすることにつながる可能性があるわけですね。
上手いこと言いますね。その通りだと思います。
いやぁ、投資を勉強するというのは、人間としての修業でもあるのかもしれませんね。もっと若い頃から投資をしていれば、深みのある中年になっていたかもしれません。
ははは、今からでも遅くありませんよ。ところで、話は変わりますが、このところのアメリカの市場を見ていると、少し不安材料が出てきたのではないかと考えています。
そう言われると、確かにNYダウも下落基調ですし、米ドル/円もドル安が目立っていますよね。
そこで、次回はアメリカのマーケットを考えてみたいと思います。
ぜひ、よろしくお願いします。でも、今日の問題は難しかったですが、面白かったですよ。
ありがとうございます。

投資は自分がという気持ちではなく、他人の立場で他人のことを考えられることが大事なんです。

筆者プロフィール

プロフィール写真
川口 一晃 1960年北海道生まれ
1986年に銀行系証券会社(現・三菱UFJ証券)入社、その後、銀行系投資顧問会社(現・三菱UFJ投信)、国内投信会社(三洋投信)にて11年間ファンドマネージャーを務める。1996年にブルームバーグL.P、2000年外資系証券会社を経て、2004年にオフィスKAZ代表取締役に就任。
高知大学非常勤講師、日本FP協会社会教育委員会委員などを歴任。 テレビ・ラジオなどメディアでも活躍。投資教育の分野でも活躍。2009年投資教育を主体の劇団「コレモナニカノ円」を主宰。

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

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