サラリーマンK太が行く日経225証拠金取引チャレンジ日記

投資経験のない50代サラリーマン"K太"が日経225証拠金取引に挑戦!

2017/03/09 16:29ベータ値を使った日経225の活用法とは?【第48回】

今日もよろしくお願いします。
こちらこそ、お願いします。春の接近とともに日経平均株価も今年の高値を更新してきましたね。
これはNYダウの最高値更新が影響しているのでしょうか?
NYの株式市場よりも、円安に動いた為替に好感したと言えますね。なぜなら、少し前にはNYダウが最高値を更新しているにも関わらず、日経平均株価は上値でもたついていましたから。
確かにそうでした。NYダウが最高値なのに、日経平均株価は思ったほど上昇しないのでイライラしていました。
ところが、3月にアメリカの利上げの可能性があるということが広がり、ドル高円安に動くとそれに歩調を合わせて日経平均株価も上昇しましたよね。
その通りですね。
実はここが大事なポイントです。つまり、その時、その時のマーケット環境によって違いはありますが、為替なのかアメリカの株式市場なのか、今のマーケットで日経平均株価の動きに影響を与えている材料は何かを意識することが重要なのです。
違うマーケットが、日経平均株価の動きのヒントを与えてくれている、ということですね。
はい。ということで、今回は日経平均株価の動きに関連した話をしたいと思います。
日経平均株価の動きですか?
はい。「ベータ値」という言葉を聞いたことがありますか?
ベータ値ですか・・・聞いたことありません。
ベータ値を簡単に言うと、感応度です。例えば、日経平均株価に対する感応度、という意味で使われたりします。
もう少し具体的に説明していただけますか。
例えば、K太さんがA銘柄を保有していたとします。そのA銘柄の日経平均株価に対するベータ値、すなわち感応度が1.5だとすると、日経平均株価が10%上昇するとA銘柄は1.5倍の15%の上昇が見込まれる。また逆に、日経平均株価がマイナス10%になると、A銘柄は15%の下落が見込まれるということです。

「ベータ値」って一体どんなもの?

それではベータ値が1であれば、その銘柄は日経平均株価と同じ動きをする可能性があるということですか?
はい、その通りです。ベータ値が0.5であれば、日経平均株価の動きの0.5倍となります。
ベータ値という数字はなかなか面白いですね。これは個別銘柄に限った数字ですか?
K太さん、いいところに気が付きましたね。ベータ値は何も個別銘柄だけに限った数値ではありません。たとえば、日経平均株価とNYダウとか、日経平均株価とドル円という関係でも可能です。
でも、このベータ値を使うことによって何かメリットはあるのですか?
それがあるのです。例えば、K太さんが個別株で5銘柄保有していたとします。その5銘柄全体を一つにまとめて、その全体の値動きのベータ値を求めることもできます。
もう少し、わかりやすく説明してもらえますか。
K太さんが保有する5銘柄の株価にそれぞれ保有する株式数をかけて合計すると、K太さんが保有する株式の合計の金額が算出されます。その全体の資産を「K太ファンド」とでも命名しましょうか。そのK太ファンドを一つの株価の動きとして捉えることによって、ベータ値を求めることができるのです。
つまり、私が運用している株式全体を一つの商品のように考える、ということですね。
その通りです。そして仮に「K太ファンド」のベータ値は2としましょう。
K太ファンドと言われるとなんかくすぐったいですね。でも、ベータ値が2ということは、先ほどの説明からすると、日経平均株価が10%上昇するとK太ファンドは2倍の20%の上昇が期待できるのですよね。
そういうことになります。でも、ベータ値の話をしたのは他にも理由があるのですよ。
どういうことですか?
こういう場合はどうでしょうか。いくつかのデータを分析してみると、将来的に株式市場が下落する可能性がある。さあ、K太ファンドをどうしますか?
下落するのがハッキリわかるのであれば、保有しているK太ファンドを売りたいと思います。
たしかに、全部売却するのも一つの選択肢です。でも、将来の動きが確実にわかるということはあり得ませんよね。また、その5銘柄を購入したばかりでまだこれから上昇を期待しているという場合もあります。そして、売却するとそれなりに手数料もかかります。
なるほど・・・将来的に株式市場も必ず下落すると決まっているわけではないのに、上昇を期待して購入した5銘柄を売却するというのは勇気が要ると思います。何かいい方法があるのですか?
はい。ここでベータ値が役に立ちます。今、K太ファンドのベータ値が2としましたよね。ということは、日経平均株価が10%下落すると、K太ファンドは20%も下落する可能性があるということです。
20%の下落となると、ちょっと厳しいです・・・
そこで、日経225証拠金取引(日経225)の登場です。日経225では売りのポジションを取ることができます
はい、売りポジションを取れることがCFDの特徴の一つであるということは教わりました!
そうであるならば、K太ファンドをそのまま保有して、日経225を売り、予想通り下落をしたのであれば、K太ファンドの下落分を日経225の利益でカバーすることができませんか?
それって、「ヘッジ」ということですか?
そうです。ヘッジです。ただし、ポイントは日経225をどれくらい売れば、K太ファンの下落分をカバーできるのか、ということです。それをベータ値で調整するのです。つまり、K太ファンドの合計額が仮に100万円であれば、2倍の200万円分の日経225を売ればいいのです。なぜなら、K太ファンドのベータ値が2だからです。

ベータ値を利用したヘッジとは?

なるほど。K太ファンドが10%下落して10万円の損失を出す時、日経平均株価は5%の下落。だから、5%の下落で10万円をカバーする金額、200万円分の売りポジションを持てばいいということなのですね。
その通りです。ベータ値を知ることで、日経225の使い方が広がりますよね。
いやぁ、気が付きませんでした。勉強になります。 ・・・でも、ベータ値の使い方は分かりましたが、肝心のその数値はどうやったらわかるのですか?
K太さん、気が付きましたね。来週は引き続き、ベータ値の求め方や詳細について、お伝えしようと思います。
これはまた次回が楽しみです。ありがとうございました!

ベータ値を理解すると、CFDの利用法にも幅が出ますね!

筆者プロフィール

プロフィール写真
川口 一晃 1960年北海道生まれ
1986年に銀行系証券会社(現・三菱UFJ証券)入社、その後、銀行系投資顧問会社(現・三菱UFJ投信)、国内投信会社(三洋投信)にて11年間ファンドマネージャーを務める。1996年にブルームバーグL.P、2000年外資系証券会社を経て、2004年にオフィスKAZ代表取締役に就任。
高知大学非常勤講師、日本FP協会社会教育委員会委員などを歴任。 テレビ・ラジオなどメディアでも活躍。投資教育の分野でも活躍。2009年投資教育を主体の劇団「コレモナニカノ円」を主宰。

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