サラリーマンK太が行く日経225証拠金取引チャレンジ日記

投資経験のない50代サラリーマン"K太"が日経225証拠金取引に挑戦!

2016/11/10 15:00米大統領選終了!次の注目ポイントは?【第32回】

先週から今週にかけて、金融界では注目のイベントが目白押しですね。
本当ですね。
アメリカの大統領選挙が終わって、次は利上げの問題ですよね?
はい。
心配していたアメリカの大統領選挙ですが、ヒラリー氏の私用メール問題再燃で支持率が低下、FBIは訴追をしないという声明を出しましたが、トランプ氏の支持者の猛追によって結果はトランプ氏当選。ヒラリー氏は涙ぐみながら敗北宣言をしていましたね。
いやぁ、どちらの候補も一長一短という感じでしたから、トランプ氏の当選速報を見ても驚き半分、どこか想定内の感もありました。
そうですね。
ここで、経済的なポイントを押さえておきたいと思います。
そもそも、両氏とも為替に関しては、自国通貨安誘導については反対の立場を取っていました。特に、トランプ氏は日本を『為替操作の名人』と呼んでおり、そうした国について厳しく対応をしていくと言っています。
また、TPPについても、両氏反対の立場を表明していました。ですので、先週の日本の衆議院特別委員会でのTPP関連法案の強行採決も、アメリカに対して現オバマ政権中に早期承認を促す意図もあったのです。
先週の国会の動きにはそのような背景があったのですね。
どちらにしろ、日本の経済にとっては手放しで喜べるような状態ではないということがわかりました。
そうしたことも含めて先週末の日経平均株価の動きに現れていたということでしょうか?
そうですね。
週明けには上昇に転じましたが、このところの株式市場の下落は混沌とした大統領選挙が原因だと思われます。
トランプ氏が当確となったときは一時下落する動きが出ましたが、今は落ち着いています。
このような混沌とした時には、どのように売買を検討した方がよいのでしょうか?
今回のような場合では、結果を待ってから投資をすることもリスク管理の1つとして正解だと思います。
もちろん、選挙前に取ったポジションの思惑通りにマーケットが動けばいいのですが、その逆になる可能性も大いにありますからね。
特に今回の選挙戦は、本当に直前までわからない状態でしたから。
イギリスのEU離脱の国民投票の時のことを思い出してしまいます。
そうですね、あの時も慌てましたね。
ところで、もう1つ、気になる日本のニュースが先週ありました。何だと思いますか?
日本ですか・・・?
オリンピック関連ですか?
いえいえ、金融界のニュースです!
金融界というと・・・
デフレ脱却が2年先送りになったことですか?
その通りです!
このニュースは大きいと私は思います!
それはどういうことなのでしょうか?
デフレ脱却は難しいと、遂に認めたということです。
脱却の先送りは5度目です。『仏の顔も3度まで』と言いますが、5度目というのは『できません』と宣言したようなものです。

なるほど、5回目だったのですね。
日本は偉い人には甘いですからね。
でも、デフレ脱却ができないということは、物価も上がらないし、金利も下がったままということですか・・・
う~ん、あまりピンときません。
前にも少しお話しましたが、これまで黒田総裁は『原油安がデフレの原因である』と言ってきました。しかし、原油価格が40ドル台、50ドル台と戻ってきている今、デフレの要因は原油ではないということも明らかになりました。
では、いったい何が原因なのでしょうか?
黒田総裁は『国民のデフレ・マインドが強い』という言い方をしていましたが、その原因になっている”モノ”を解消しないとデフレは止まらないでしょう。その”モノ”とはずばり、『不安』です。老後の不安、生活の不安というものに代表されると思います。長寿社会の中で老後の生活に備えが必要であることはわかっている。でも多くの人が、その生活そのものに不安を感じているわけです。
わかります。
私も少しぐらい給与が上がっても、消費をするよりも将来に備えることにまず頭がいきます。
ですよね。
もっと若い現役世代も、今の生活の延長線上では生活の不安を払拭することができないのです。
故に、K太さんのようにお金を使えない、ということになるのです。ということは、黒田総裁も言っていましたが、金融政策の限界というものがあり、ここからは政府の仕事、すなわちアベノミクスで言えば『第3の矢、成長戦略』が的確に打てるか否かにかかっています。
いやぁ、難しいですよね。第3の矢が的を外すと、このままデフレが続くことになると言っているのと同じことですもんね。
はい。
車の両輪に例えると、右側に金融政策のタイヤ、これはマイナス金利になるまで真っ直ぐフル回転させました。しかも、量的緩和は当初は効果がありました。しかし、左側のアベノミクスの成長戦略というタイヤ、これは方向違いにゆっくりとした回転しかなかったのです。ということは、車はグルグル回転するだけで、真っ直ぐ前に進めないというのが日本経済の姿です。
なるほど!わかりやすい例ですね。
たしかに、金融政策だけが目立っていましたよね。
こんなことで、資本主義、投資というのは大丈夫なのでしょうか?
資本主義がすぐに終焉することはないでしょう。こうした混沌とした中でも成長する分野の産業は存在します。ただ、そうした産業、企業を的確に見つけ出すのは難しいとも言えます。
しかし、日本経済全体も低成長ながらも成長を続けられるのであれば、市場全体の動きで売買できる日経225の取引というのは、売りも買いもできるので、投資の選択肢としては有効だと思いますよ。
なるほど、アメリカ経済だけでなく、日本の経済政策の将来も要注目というわけですね。
今回も勉強になりました。ありがとうございました。

筆者プロフィール

プロフィール写真
川口 一晃 1960年北海道生まれ
1986年に銀行系証券会社(現・三菱UFJ証券)入社、その後、銀行系投資顧問会社(現・三菱UFJ投信)、国内投信会社(三洋投信)にて11年間ファンドマネージャーを務める。1996年にブルームバーグL.P、2000年外資系証券会社を経て、2004年にオフィスKAZ代表取締役に就任。
高知大学非常勤講師、日本FP協会社会教育委員会委員などを歴任。 テレビ・ラジオなどメディアでも活躍。投資教育の分野でも活躍。2009年投資教育を主体の劇団「コレモナニカノ円」を主宰。

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