週刊2分でわかるNYダウ

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2018/02/12 08:30NYダウさらに調整、それともリバウンド?

「ジェットコースター相場」


ニューヨーク株式相場に世界の注目が集まっています。「トランプ・ラリー」が一転、急落と急上昇を繰り返すボラティリティが高い展開が続いたからです。ジェットコースターのような相場。


ダウは先週1330ポイント(5.2%)下落しました。2016年1月以来の週間下落率。トランプ大統領が就任後で最悪の1週間でした。S&P500も5.2%安。ナスダックは5.1%下げました。


9日金曜日、小幅ながら戻しましたが、ダウとS&P500は1月26日につけた最高値から10%超下げた計算。調整と定義されました。


バロンズによると、ファンドマネージャーらが意識するS&P500について、20日移動平均、50日移動平均を割り、9日に一時200日移動平均を割り込みました。週明け12日に、S&P500が200日移動平均を上回って推移するかに注目が集まっています。


「利回り意識」


四半期決算発表がピークを過ぎましたが、今週も主要企業の決算が注目されています。


火曜日にペプシコやバイドゥなど、水曜日はシスコシステムズやウィンダム、木曜日はエイボンなどが決算を発表します。金曜日は、コカコーラ、クラフトハインツ、キャンベルスープなどが四半期決算を予定しています。


経済指標では、水曜日発表の消費者物価指数や小売売上高が材料になる可能性があります。


政局も株価に影響する可能性があります。ホワイトハウスの高官2人は先週、元妻への家庭内暴力(DV)で相次いで辞任しました。混乱をめぐり、トランプ大統領の側近中の側近であるケリー大統領首席補佐官が辞意を漏らしたと伝えられました。


週末のアメリカの主要メディアの報道は、DVをめぐるホワイトハウスのドタバタ劇をめぐる報道一色でした。


投資家が強く意識しているのは米10年債利回り。利回りをにらんだ展開が続くとみられています。


「NY株式相場の混乱続くか」


ウォールストリートジャーナルは、株式相場の不安定な展開が続くと多くの投資家が警戒していると伝えました。ただ、経済と企業業績が堅調なため、いずれ落ち着くのではないかと楽観視しているとしています。


フィナンシャルタイムズは、株式相場の急落を受け、14日のバレンタインデーに発表されるアメリカの消費者物価指数に注目が集まっていると報じました。ブルームバーグの調査では、エコノミストの中間予想は1.9%上昇の予想だが、予想を大幅に上回れば株式マーケットの新たな圧迫要因になりそうだとしています。


CNBCは、株価の急落はファンダメンタルズが原因ではないため、下げ幅は拡大しないと予想するストラテジストが多いと伝えました。しかし、ニューヨーク株式マーケットでは、米10年債との綱引きが当面続きそうだと解説しました。米10年債の利回りが節目の3%に近づくと、株価が再び崩れる可能性があるとしています。


バロンズは、5%を越す調整がないブル(強気)相場が404日で途切れたと伝えました。ボラティリティが高い相場がおそらく続くだろうとしています。2016年2月の調整では株式相場が15%下落したが、長期的に見ると今回の株価急落もスピード調整になる可能性があると解説しました。


株価急落の背景は、インフレ懸念と米国債利回りの急上昇とされています。恐怖指数であるVIXの急上昇も投資家心理を悪化させました。ただ、投資家が本当に警戒しているのは、今年11月のアメリカの中間選挙と中国経済かもしれないとの指摘があります。


[February 12, 2018 NY 087] 
 

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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