週刊2分でわかるNYダウ

NYダウ平均株価の情報をタイムリーに、より分かりやすくお伝えするレポート

2018/01/08 08:41NYダウ2万5000突破、どこまで上がるか

「大台超えた3指標」


2018年第1週目のニューヨーク株式相場は勢いがありました。3日にS&P500が初の2700台に上昇、ナスダックは7000の大台に乗せました。4日にはダウが2万5000台に乗せました。


そして金曜日。注目されたアメリカの12月の雇用統計は予想を下回りましたが、勢いは止まりませんでした。ボーイングが一段高になり、ダウを押し上げました。


ダウは2日からの4取引日で576ポイント(2.33%)上昇。S&P500は2.60%高、ナスダックは3.38%上げました。いずれも過去最高値を更新。小型株の指数であるラッセル2000も最高値で1週間の取引を終えました。


「大手金融の決算」


今週のニューヨーク株式マーケットの注目は、金曜日12日に予定されている大手金融機関の決算です。JPモルガンチェース、ブラックロック、ウェルズファーゴ、PNCファイナンシャルなどが相次いで四半期決算を発表します。


経済指標では、同じく金曜日発表の小売売上高と消費者物価指数が材料になりそうです。


小売売上高については、前月比0.5%増が予想の中間値ですが、0.2 〜 0.7%増まで予想レンジに幅があります。


消費者物価指数の中間予想は前月比0.1%上昇、前年比は2.2%の上昇が予想されています。変動が激しい食品と燃料を除いたコア指数は前月比0.2%、前年比1.7%上昇が中間予想です。


今週はまた、ニューヨーク連銀のダドリー総裁、アトランタ地区連銀のボスティック総裁、サンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁、セントルイス地区連銀のブラード総裁、そしてボストン地区連銀のローゼングレン総裁が発言する機会があります。


連邦議会は年末年始の休みを終え、今週再開します。トランプ大統領は週末、共和党幹部とキャンプデービッドで会い、今年の課題を確認しました。優先事項は先送りされた予算と債務上限。メキシコとの国境の壁建設、空港や道路などのインフラ整備計画などの対応も話し合われました。会合には、ティラーソン国務長官らも同席、北朝鮮やイラン情勢などについても協議したとみられます。


トランプ政権、ホワイトハウスの暴露本が週末に発売されました。予定より4日早く書店に並びました。「ハリーポッター以来の大ヒット」と言われるほど注目を集め、全米の書店で売り切れが続出しています。


トランプ大統領の長男とロシア人弁護士との会談が「売国的」とするバノン前首席戦略官の発言やホワイトハウス内の混乱が描かれています。トランプ大統領が「フェイクブック」だと批判しました。週末の主要メディアはこの話題で持ちきりでした。


「次の節目を睨む投資家」


ダウ、S&P500、ナスダックがそれぞれ大台を超えました。フォックス・ビジネス・ニュースは、新年第1週目としては、1964年以来の好パフォーマンスになったと解説しました。投資家が次の大台乗せを探りはじめたとしています。


ダウの次の目処は2万6000。2万4000から2万5000までわずか5週間しかかかりませんでした。


ハリス・ファイナンシャル・グループの幹部は、早いペースで次の節目を超えるとフォックスに語りました。年末には、ダウが2万8000、S&P500が3000に達するだろうと予想しました。


上昇が続く株式相場について、「バブルではないか」「バリュエーションが高すぎる」との慎重な見方が根強くあります。節目超えが先か、大幅な調整が先か。今後の株式相場が注目されます。


 [January 08, 2018 NY 082] 
 

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

  • 2018/10/22 09:452019年の株式と米ドル、中間選挙の予想「まちまち」ニューヨーク株式相場は先週、その前の週に続く形で大きく変動しました。大幅に下落した後に、大きく戻る。1週間が終わってみれば、ダウは104ポイント(0…
  • 2018/10/15 09:31急落後はどう動くか。モメンタム株は戻るか「週間下落率4%」ニューヨーク株式相場が先週、大きく動きました。主要な株価指数であるダウが10日の取引で800ポイント超下落。世界同時株安の発端となりました。翌…
  • 2018/10/09 10:39米国債利回りにらむ相場「ダウ上昇も上値重い」週明け8日のニューヨーク株式マーケットは、コロンブスデーで薄商いの中、売りが先行しました。中国経済の減速懸念から人民元と上海株式相場が下落…
  • 2018/10/01 09:59ウォール街が予想する米中間選挙「対中関税とFRB」ニューヨーク株式マーケットでは先週、貿易問題と金融政策が2大テーマでした。トランプ政権は24日に中国からの輸入品目2000億米ドル相当に10…
  • 2018/09/25 10:12貿易問題と司法副長官めぐる不透明感「中国関連株が軟調」週明け24日のニューヨーク株式相場は下落しました。下げの背景は2つ。米中貿易戦争への懸念。そして、ローゼンスタイン司法副長官の解任騒動が株価…

「週刊2分でわかるNYダウ」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

株価指数CFDをご検討の方へ マネースクエアはあなたの資産運用のパートナーとして、革新的なアイデアを提供し続けます。
各種取引ツール M2J株価指数CFDでご利用いただく取引ツールについてご案内します。 各種トレードツール
ページトップへ