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2018/01/04 09:55堅調スタートの2018年相場、「びっくり」あるか

「20%アップ」


2017年最終週のニューヨーク株式相場はやや軟調でした。クリスマス直後、年末年始の連休前で薄商いの中、積極的な買いは控えられました。


ダウは34ポイント(0.14%)安でした。S&P500は0.36%下落、ナスダックは0.81%安く取引を終えました。


年間ベースでは、ダウは25%上昇、S&P500は19%高でした。ナスダックの上昇率は28%に達しました。大型株、そしてテクノロジー株が相場をけん引した1年でした。


年明けに再開したニューヨーク株式マーケットで勢いが続きました。3日の取引で、ダウが最高値を更新。S&P500は終値で初めて2700台に乗せ、ナスダックは7000台で取引を終えました。それぞれ最高値を記録しました。


「雇用統計と連銀幹部」


2018年1週目の最大の材料は5日発表のアメリカの雇用統計です。景気動向を反映する非農業部門の雇用者数の予想レンジは16万人〜21万人増。失業率は4.0〜4.2%が予想レンジ。予想の範囲内であれば、相場への影響は限定的とみられています。注目は賃金の伸び。前月比で0.2 〜0.4%増えるとの予想。


今週はさらにFRB幹部の発言も材料になる可能性があります。セントルイス地区連銀のブラード総裁が4日に講演。5日には、サンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁、フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁、そして、クリーブランド地区連銀のメスター総裁がそれぞれ講演を予定しています。


「2018年びっくり10大予想」


ウォール街50年のベテラン、投資会社ブラックストーンのバイロン・ウィーン副会長が2日、恒例の新年びっくり10大予想を発表しました。


ウィーン氏はびっくり予想の1番目に北朝鮮問題を取り上げました。北朝鮮の核能力に中国の忍耐が切れ、燃料や食料の供給を止めると予想。北朝鮮が核の開発停止に合意するが、非核化は受け入れないとしています。


また、ウィーン氏は、2018年のアメリカ経済は前年より強く、マーケットが極端な水準に上昇、いずれ10%の調整が入ると予想しました。利上げも一部影響、現在2700付近のS&P500が2300に向かって下落すると予想しました。ただ、企業業績は強く、S&P500が3000を超えて1年を終えると予想しました。


びっくり予想ではまた、米ドルが対円で120円、対ユーロで1.10に上昇すると予想。ニューヨーク原油相場(WTI)は80米ドルを超えるとしています。
ウィーン氏がびっくり10大予想を初めて発表したのは1986年。当時、モルガンスタンレーのストラテジストでした。今年で33回目。ウィーン氏は「50%以上の確率がある予想」としていますが、平均的な投資家は3分の1の確率と考えているとブラックストーンが述べています。


2018年のびっくり予想は例外的に、10大予想に加え、6つのびっくりを追加で発表しました。ロシア疑惑をめぐる捜査に関して、モラー特別検察官がトランプ大統領の家族の起訴に失敗、ビットコインのリスクが高まり、当局が取引を規制することなどが盛り込まれました。


一方、地政学リスクを専門とするコンサルティング会社ユーラシア・グループが2日、恒例の新年の世界重大リスクを発表しました。ユーラシア・グループはこの中で、2008年の金融危機に匹敵する地政学的な危機が今年起きる恐れがあるとしています。アメリカの影響力が後退、空白を埋める中国の能力に多大なリスクがあるとも警告しました。また、「偶発的な事故」をきっかけに北朝鮮やシリアで国際的紛争が起きるリスクが高まっているとも指摘しました。


[January 04, 2018 NY 081] 
 

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【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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