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2017/12/25 08:40NY株式マーケットは休暇入り?

「閑散取引」


クリスマスを控え、先週のニューヨーク株式マーケットは、誰もが休暇入りしたようだったとバロンズが伝えました。


先週のニューヨーク株式マーケットは材料に欠けました。税制改革はすでに織り込み済み。政府閉鎖のリスクがありましたが、つなぎ予算で先送りされました。22日金曜日のニューヨーク株式マーケットの売買高は今年最低でした。極端な閑散取引。


ダウは102ポイント(0.42%)上昇して先週1週間の取引を終えました。S&P500は0.28%高、ナスダックは0.34%上昇しました。


投資家の関心は2018年の相場に移っています。税制改革は成立したものの、ウォール街のアナリストの個別分析はこれから。議会予算局などは、税制改革の経済効果は限定的だと分析しています。アナリストの主要企業の業績見通しが新年の株価に影響すると予想されます。


バロンズは、今年の株式相場はM&Aのブーム、企業の設備投資の大幅増などに支えられたが、いずれもピークに達した可能性があると伝えました。過剰になりつつあり、2018年の株式相場に影響するとの見方があるとしています。


ブル(強気)相場がすぐに終わる兆候はまだないが、2018年は休暇どころではないかもしれないとバロンズが解説しました。


「サンタクロースラリーはあるか」


クリスマスの前後に株式相場が大幅に上昇することを「サンタクロースラリー」と言います。ただ、株式相場はすでに大幅に上がったので、2017年最後の今週はほとんど動かないかもしれないとの見通しが目立ちます。


季節的に、小売関連株が注目を集めるとの指摘があります。しかし、休暇入りした投資家が多く、動意薄で小動きになる可能性があります。


月曜日はクリスマスで休場。火曜日以降、S&Pケース・シラー住宅価格指数、中古住宅販売仮契約、消費者信頼感指数、シカゴ購買部協会景気指数などが発表されます。いずれも相場への影響は限定的とみられています。


議会は休会。再開は年明け8日です。


「記録的ブル相場いつまで」


ロサンゼルスタイムズが、記録的な株式相場の上昇がいつまで続くかとの長編記事を掲載しました。著名投資家の故ジョン・テンプルトンは、ブル(強気)相場は「楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」との格言を残したとしています。ロサンゼルスタイムズは、2017年は強気相場が成熟した年だったと解説しました。


現在の強気相場は、2009年3月から始まりました。相場のベンチマークになっているS&P500は、先週末までの約8年半で298.1%上昇しました。戦後間もない1949年6月から1956年8月まで続いた強気相場より長く、1990年10月から2000年3月までの「ドットコムブーム」に次ぐ歴史上2番目に長い強気相場です。


インフレ率と政策金利は依然として低水準、企業業績が堅調なことなどから、株価がさらに上昇する余地があると指摘されています。コンファレンスボードの消費者信頼感指数は、5カ月連続で上昇、17年ぶりの高水準をつけています。


しかし、アナリストが2018年は心配なことが多いと話しているとロサンゼルスタイムズは伝えました。FRBのトップが2月にパウエル理事に代わり利上げペースを早める懸念、北朝鮮およびイランをめぐる緊張、中間選挙で民主党が支持を伸ばし、トランプ政権が政策の修正を迫られる可能性があること、NAFTA見直し交渉などをきっかけにした貿易摩擦など。コンピュータ化された取引が20%を超す大型の調整を引き起こすかもしれないとしています。


経済、ビジネス重視の新大統領への期待で沸いた1年前と比べ、今年の年末は、新年を懸念するマーケット関係者が多いと感じます。
 [December 25, 2017 NY 079] 
 

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Market Editors
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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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