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2017/11/27 09:03最高値と新たな警戒感、そしてブラックフライデー

「まちまち」


サンクスギビングデー(感謝祭)の週は、歴史的にニューヨーク株式相場が上昇します。今年も歴史は繰り返されました。


ダウは先週0.9%上昇、最高値まであと32ポイントに迫りました。S&P500も0.9%高。こちらは最高値を更新。テクノロジー株の寄与度が高いナスダックは1.6%上昇し、最高値で1週間の取引を終えました。


アメリカ人が感謝祭でターキー(七面鳥)を調理していた23日、中国の上海株式指数が2.3%安と急落しました。2016年以来の下落率。ただ、ニューヨーク株式相場に連鎖することはありませんでした。基調の強さがあらためて意識されました。


バロンズは、株式相場が新高値をつけたが、同時に新たな警戒感が生まれたと解説しました。鍵になるのは金利だと指摘しています。


米10年債の利回りは先週2.344%で取引を終えました。依然として低い水準。ただ、米10年債利回りが低水準のレンジで推移し続ける保証はない。財政赤字を拡大させる税制改革が米国債利回りの上昇につながり、株式相場が軟化する可能性があるとバロンズが伝えました。税制改革への期待感が株価を押し上げましたが、逆の効果もありうると警鐘を鳴らしました。


「自動車販売とGM説明会」


今週の決算発表は薄めです。ティファニーやスーパー大手のクロガーなどが四半期決算の発表を予定していますが、マーケット全体への影響は限定的とみられます。


29日には、マイクロソフトが定例の株主総会を開きます。翌30日にはGMが投資家説明会を予定。1日に発表される11月の新車販売台数と合わせ、注目されます。自動車各社の11月の新車販売台数は前年比で1%減少すると予想されています。


一方、上院では28日、トランプ大統領がFRBの次期議長に指名したパウエル理事の承認をめぐる公聴会が開かれます。29日には、イエレン議長が議会で証言します。


30日にウィーンで開かれるOPEC総会、それを受けた原油相場も株価に影響しそうです。


ニューヨーク株式相場のブル(強気)相場は記録的な長さになっています。記録をさらに更新するのか。上院で本格化する税制改革法案をめぐる審議に注目が集まっています。上昇基調が続くかは、審議の行方次第との指摘があります。


「年末商戦」


今週前半、ブラックフライデーの売上高の速報値が発表されます。小売各社の株価に影響しそうです。先週末は期待感から、アマゾンやウォルマートの株価が堅調でした。


ブラックフライデーに郊外のモール、翌25日土曜日にサンタモニカの商店街に行きました。混雑していましたが、去年ほどのフィーバーぶりはなし。値引き率はまちまちで、期待ほどではありませんでした。


ショッパートラックのまとめでは、今年の感謝祭とブラックフライデーにモールやショップを訪れた人数は前年比で1.6%減りました。ブラックフライデー1日だけを比較すると1%のマイナスでした。


人出が減ったからといって、売上高も減るというわけではありません。コンピュータや携帯端末で買い物をする人が多いからです。


アドビインサイトのまとめでは、ブラックフライデーの小売100社の売上額の合計は50億米ドルを超えました。前年比17%の増加。


最近では、「ドアバスターズ」と呼ばれる目玉商品こそありませんが、ブラックフライデーの値引きを年末まで続ける小売店が増えています。オンラインで独自の割引商品を売り出す小売店もあります。27日の「サイバーマンデー」は、例年以上に盛り上がりそうです。ホリデームードが強まったニューヨーク株式マーケットは年末商戦の行方に注目しています。


 [November 27, 2017 NY 075] 
 

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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