岡村友哉の日経225ここだけの話

岡村友哉がお届けする一週間の予想レンジと市況情報。

2018/05/21 14:36今週も「戻り相場の持続」が前提に!?

日経225 現物指数 終値21930.36円(5月18日)
安値 22683.64円(5月14日)/高値 22954.19円(5月18日)

(日経225 日足チャート 25日線付)
期間:2017/1/1~2018/5/18

(先週の振り返り)

気付けば、日経225は2万3000円目前、年初来でプラスに・・・。先週の日経225は週間で171円上昇し、見事8週連続の上昇となりました。8週連続の上昇は、昨年9月第2週~11月第1週の9週連続上昇以来。なお、日経225の週間の上下値幅は270円でした。GWの谷間、2営業日だけの取引だった5月第1週を除くと、今年最も狭い値幅です。日経225の動かない自慢をしているような時期は・・・だいたい上がっているんですよね。この辺りの解説も後述します。

日経225などインデックスは低ボラ、一方で個別株はハイボラ・・・これは決算発表シーズンのこの時期仕方の無いことです。週明け14日(月)も日経225は堅調で、ひさびさの22800円台乗せ。外部環境が良好だったほか、前週末に決算発表した資生堂や三井不動産など日経225採用銘柄の急騰も支援材料になりました。この日ついに、昨年末大納会の終値22764円を上回り、年初来でプラスに。

この日のNYダウは小幅ながら続伸し、これで8連騰。薄商いのなかで、15日(火)の日経225は静かに上昇し、22900円台に乗せます。決算発表のピークに突入するなか、指数売買は相変わらず盛り上がらず。そのなかで、この日は前日にアベノミクス開始以降では初となる自社株買いを発表した三井住友FGの大幅高が値上がりに寄与しました。ただ、終盤にかけて利食い売りに押され、結局47円安で終了。

先週唯一崩れたのが16日(水)。米長期金利が再び上昇し、一時約7年ぶりの3.09%を付けました。15日に発表された米4月小売売上高速報値、NY連銀製造業景況指数が強い数字だったことがきっかけでしょうか。米中貿易摩擦の懸念がトーンダウンしたこともあって、市場が米国の強いファンダメンタルズに目を向け始めているように思います。だからこそ、日米金利差拡大という、(これまで語られ続けながら、全くそうならなかった)ある意味チープなロジック通りに為替が動き始めたのでしょう・・・。米ドル/円はついに110円台乗せ。これが日経225のプラス材料ながら、金利高で15日の米国株が反落(とはいえ、8連騰で974ドル上げていたNYダウが、利食いで193ドル下げただけですが)したことがマイナス材料。日経225は100円安で終えました。ちなみに、前日比で100円越える下げ幅になったのは、4月11日以来(どんだけ下げてないんだ、日経225・・・)。

ただ、その100円安は、翌17日(木)に全部奪回(121円高)。奪回した理由も、前日下げた唯一のマイナス材料「米国株の下落」が、この日は「米国株が金利高ニモ負ケズ上昇」で返ってきたため。寄り付きギャップでサクッと100円上げて、元に戻りました。日経225こそ、この日は上下値幅わずか87円とより一層動かなくなりましたが・・・決算発表シーズンの通過や、米国の小型株指数ラッセル2000が史上最高値を更新したことでマザーズ市場など日本の新興株がひさびさ大幅高に。個人投資家のムードが少し良くなっていきそうな気配も漂わせました。週末18日(金)も続伸で、2月6日の急落以降の高値を更新。止まらない米金利上昇は気になる一方、日経225にとって円安は基本プラス。止まらない原油高も気になる一方、エネルギー株が上昇することも若干の日経225にプラス(長い目で見れば原油高はマイナスでしかないですが)。この日も上下値幅86円と、より値動きは緩慢化しましたが・・・終日堅調で、終値22930円は終値ベースで2月2日以来となる水準で今週の取引を終えました。

(今週の見通し)

今週も「戻り相場の持続」を前提にすべきでしょう。それは、ここまでの上昇の背景である「外部環境が良い」「ボラティリティが低下」「薄商い」、そのいずれも崩れていないため。まず、外部環境面でいえば、なんといっても米ドル/円の上昇でしょう。さすがに、米ドル/円=111円台は、色々な専門家の声を聞き続けてきましたが想定していた人はいなかったのでは・・・。前述のような理由で、日米金利差、金融政策の違いというお馴染みのロジックがはまり始めたなかにあって、足元のユーロ安もドルインデックスを押し上げる可能性まで出てきました。決算発表シーズン通過で、日経225のEPSが低下しましたが、その理由のほとんどが想定為替レートを「105円」に置いた企業が多かったため。このタイミングで前提に対して6円も円安となると、気の早い「上方修正期待」が織り込まれても笑えないところでしょう。

そして、「ボラティリティ低下」。こちらは先週までのコラムでも散々書いた通りですが、ボラティリティ低下が恒常化してきたことで、日経225の日中値幅も縮小してきましたよね。先週は100円未満の日が2回も出ました。今の日本株の売り手は、個人投資家になっています(これは株が上がるときの典型パターン)。その個人投資家が動くのは東京時間で、手持ちの日経レバレッジETFの利益確定売り(2月の急落時に仕込んだ個人が多かったため)が続いています。これが上値の重石になるため、過熱感の無い上昇の仕方になっているうえ、上昇プレッシャーのほうが強くても、上方向にも値幅が出にくくなる理由となっています。

さらに、値幅が出ないので、ますます「薄商い」に拍車がかかります。日経225の値幅が狭いと、日経225を好む投機筋の先物売買が減少します。5月に入って、11日(金)を除いて、TOPIX先物の出来高が日経225の出来高を上回る日が続いています。ボラティリティ低下と薄商いは共存します。それが続くのか?でいえば、今週は、決算発表シーズン通過で個別株のネタ切れ感が満載であること、あとはマーケットイベントが少ないことも追い風に続行でしょう。この環境が続いているかの目安としては、日経225先物の出来高で6万枚を超えないこと、東証1部の売買代金が3兆円を超えないこと・・・後ろ向きっぽい着眼点ですが、日経225が今のように静かに上げるには、必要不可欠だと思います。マーケットが無駄に活気付かないことを前提に、今週の想定レンジは22700円~23400円に、今後1カ月のレンジを22000円~23700円とします。

(おしまい)

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

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