岡村友哉の日経225ここだけの話

岡村友哉がお届けする一週間の予想レンジと市況情報。

2018/02/26 14:49今週の焦点は「どこまで戻せるか?」

日経225 現物指数 終値21892.78円(2月23日)
安値 21626.85円(2月22日)/高値 22152.85円(2月19日)

(日経225 日足チャート 25日線付)
期間:2017/1/1~2018/2/23

(先週の振り返り)

右往左往したものの、日経225は先週も週間で172円上昇。2週連続の上昇は今年では初のこと(昨年の11月第3週~第4週以来)。落ち着きを見せた先週ですが、週初19日(月)から、“リバウンド初動で米国株に遅れた分のキャッチアップ”で説明できるような展開になりました。前週の悩みの種だった米ドル/円は、警戒された105円割れを回避、円安方向へ振れ始めたことも支援材料になります。円買いとセットで日経225先物を売るような類の海外ヘッジファンドの売りが減少してきたのでしょう。この日がプレジデンツ・デーで休場となることもあり、参加者が減り、売買代金も現物、先物ともに減少。閑散になると下げにくい・・・これは日本株市場が持つ特徴でもあります。東京時間に上げ幅を広げ、日経225は22000円台を回復しました。

20日(火)は、米国市場が休場だったため、どう動けばいいか判断しがたい雰囲気。朝方こそ時間外の米国株指数先物の下落に合わせて下げるも、米ドル/円は連日で上昇しており、米国株と為替との綱引き状態。

21日(水)は、休み明けの米国株が下落したことを受けて夜間こそ売られていましたが、米ドル/円が107円台半ばに反転したことを受け、日経225先物は22170円まで上昇します。リスクテイクのムードはあるものの、個別株では防衛関連株(石川製作所や細谷化工、豊和工業など)が買われており、北朝鮮リスクを意識する向きも(米国の空母6隻が朝鮮半島近海に集まっているとの報道など)。戻すと国内勢の戻り売りが強く、連日で22000円を超えると跳ね返されます。

一旦落ち着いていた日経225でしたが、22日(木)にまた豹変。朝から大きく下げ、先週の安値を付けたのもこのタイミングでした。タカ派寄りだったFOMC議事要旨公表後に、米長期金利が4年ぶりとなる2.95%台へ上昇。前日夜のNYダウが日中高値から約470ドルも下げる荒い動きになったことを受け、米長期金利3%の先の世界に対しては「期待より不安」・・・そうした意識が強まっていたようです。こと東京時間内でいえば、毎度のように時間外の米国株指数先物が下げていること、米ドル/円が円高方向に振れていたことを嫌気。日本株のファンダメンタルズ含めた国内要因で動いている人が極めて少ないことを示していました。

23日(金)は、前日のNYダウが上昇していたことがプラス、米ドル/円が下落していたことがマイナス。その綱引きでどっちに振れるか不明といった雰囲気のなか、朝方は想定より強めのスタートダッシュに。後場に入ると、日経225の高ウエイト銘柄(ファーストリテイリングやファナックなど)が同じタイミングで上昇するなど、明らかに裁定買い(もしくは裁定売りの巻き戻し)が入っていたといえそうな動き。前日の反動も交えつつ、前週に続いて週末高で取引を終えました。

(今週の見通し)

特に材料のないなか、先週末の米国株は大幅な上昇を見せました。NYダウの先週末の終値25309ドルは、終値ベースで2月2日以来(つまりは2月5日の急落前以来)。急落時に注目を浴びたVIX指数も先週末は2.23ポイント低下し、16.49という低水準(2月6日高値は50.30)に。急落前夜、2月2日のVIXが17.31ですので、こちらも急落前の水準に戻ったことになります。

想定より早いピッチで米国株が落ち着きを取り戻した・・・これが日経225にとっては買い戻しを促す最大の理由になります。米長期金利も2.866%に低下しており、「3%の向こう側」に対する不安がひとまず緩和されたことも同様に買い戻しを誘う理由に。震源地を米国とした株安でしたので、震源地が落ち着いたことでリバーサルが進むのは自然。今週はとりあえず「どこまで戻せるか?」が焦点になりそう。

ただ、日経225と相関性の高い円高に対しては、いまだ懸念が消えていない状態。この中にあって、日経225のPERが割安だから、といったファンダメンタルズアプローチから新規買いで入る投資家は少ないでしょう。単に、米国株の落ち着きにならったリバーサル、つまりは「買い戻しタイム」に過ぎません。今年に入り、2月第2週まで外国人は売り越し基調。この間の売り越し累計額は、ナント4.9兆円です。しかも、そのうち76%に相当する3.7兆円が先物の売り越し分。ガッツリ先物で売られた分は、買い戻しで取り戻す、これもいつものサイクルです。

ただし、2月に入ってからの下落局面では、日本の個人投資家の逆張り買い(とくに日経レバレッジETF)が大量に入っています。これら国内勢の戻り売りを海外勢の買い戻しで消化する、そういった構図になるはずですので、スムーズに戻すようなイメージは抱きづらいところ。日経225先物の出来高最大は2月7日。この日の日経225先物の高値は22340円です。急落局面で買った人全員が利益になる水準、売った人の全員が損失になる水準が22340円ですので、まずはここを突破できるかが焦点になりそう。1日前倒しになるFRBパウエル新議長の初の議会証言が27日(日本時間では28日午前0時)に控えています。この証言後に、米長期金利が一段と低下するようであれば・・・より理想的なのはこの時点で22340円を上回っていれば、短期を前提に順張りでリバウンドを狙いにいくのも一考でしょうか。今週の想定レンジは21800円~22600円に、今後1カ月のレンジを21200円~23000円とします。

(おしまい)

 

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