株価指数ウィークリー・レポート市場調査室

米独経済指標、米長短金利の動向に注目

2019/03/26 14:15

(過去1週間のレビュー)

日経平均は3月25日に一時、20911.57円へと下落。取引時間中としては、2月15日以来、約1カ月半ぶりの安値を記録しました。25日の終値は20977.11円。前日からの下げ幅(650.23円)は今年最大でした。米国やドイツの景気をめぐる懸念が強まり、日経平均に対する下落圧力となりました。

(今後の見通し)

3月19-20日の米FOMC(連邦公開市場委員会)では、2019年中の利上げ見送りを示唆するとともに、バランスシートの縮小を2019年9月末で終了する方針を示しました。FRBのこうした方針は主要国株価の下支え要因と考えられます。

一方で、経済指標は米国やドイツの景気減速を示唆する結果となりました。米国の3月製造業PMI速報値(3/22発表)は52.5と、2017年6月以来の低水準を記録。ドイツの3月製造業PMI速報値(3/22)は44.7と、2012年8月以来の低水準でした。ドイツの製造業PMIが業況判断の分かれ目となる“50”を下回ったのは、3カ月連続です。

ドイツの3月IFO景況感指数(3/25)は7カ月ぶりに改善(2月:98.5→3月:99.6)しましたが、ドイツ景気をめぐる懸念を払しょくするには、経済指標の堅調な結果が続く必要がありそうです。ドイツの3月雇用統計が29日3月製造業PMI改定値が4月1日に発表されます。

米国の主要経済指標は、2月住宅着工件数、2月建設許可件数、3月消費者信頼感指数(いずれも26日)10-12月期GDP確定値(28日)1月PCEコアデフレーター、3月シカゴ購買部協会景気指数(いずれも29日)2月小売売上高、3月ISM製造業景況指数(いずれも4/1)が発表されます。

米国やドイツの経済指標が軟調な結果が続けば、両国の景気をめぐる懸念は一段と強まるとみられます。その場合、主要国株価は上値が重い展開になりそうです。

米国の長短金利の動向にも目を向ける必要がありそうです。米債券市場では22日、長期金利が3カ月物金利を下回り、2007年8月以来、約11年半ぶりに“逆イールド”が発生。逆イールドは25日も解消されませんでした。逆イールドはリセッション(景気後退)の前兆とされるため、その状況が続くほど、市場は米経済の先行きへの懸念を強める可能性があります。

ライトハイザーUSTR(米通商代表部)代表やムニューシン米財務長官が3月28-29日に訪中し、中国側と通商協議を行う予定です。米中通商協議で新たな材料が出てくれば、主要国株価が反応する可能性もあります。

日経平均20853.33円(2/15安値)が目先の下値メドになりそうですが、欧米景気の先行きに対する懸念が一段と強まった場合にはその水準を割り込む可能性もあります。


*期間:2018/5/1~2019/3/25
(出所:リフィニティブより作成)

※本文中に記載する内容は主に現物株をベースとしています。

*次回は4月2日(火)配信予定です。

                (シニアアナリスト 八代和也)

= = = = = = = = = = = = = = = = =
【キャンペーンのご案内】


= = = = = = = = = = = = = = = = =

※本文中に記載する内容は主に現物株をベースとしています。

  • ※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。
  • ※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。
  • ※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。
  • ※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

タイトル一覧(月別)