株価指数ウィークリー・レポート市場調査室
米中通商協議の行方は!?
2019/02/19 15:50
(過去1週間のレビュー)
日経平均は2月13~19日に底堅く推移し、19日に約2カ月ぶりの高値を記録しました。米国の株価高や米国と中国の通商協議が進展するとの期待が、日経平均の支援材料となりました。
(今後の見通し)
北京で先週行われた米中通商協議(11-15日)では、主要分野のいくつかで進展がみられたようですが、合意には至りませんでした。
米中両国は19日に通商協議を再開し、21-22日には閣僚級の協議がワシントンで行われます。株式市場の関心は引き続き、米中通商協議へと向かいそうです。
市場では、通商協議で合意するとの期待があり、それが足もとの主要国の株高の一因になっています。通商合意への期待が高まっている分、期待が後退した場合の反動は大きくなる可能性もあります。
米中通商協議の交渉期限は3月1日。米国はそれまでに中国と通商協議で合意できなければ、中国からの輸入品2000億米ドル相当に対する関税を引き上げる方針です。ただし、トランプ米大統領は交渉期限を60日間延長することを検討しているとの報道があります。
NYダウは、200日移動平均線より上の水準を維持しており、テクニカル面からサポートされやすいとみられます。米中通商協議の結果次第では、心理的節目の26000ドルを超えるかもしれません。
(出所:トムソン・ロイターより作成)
日経平均の上値メドは、18年4月から12月にかけて続いたレンジ(下図の赤枠)下限である21500円、そして200日移動平均線(19日時点で22100円近辺に位置)が挙げられます。
(出所:トムソン・ロイターより作成)
※本文中に記載する内容は主に現物株をベースとしています。
*次回は2月26日(火)配信予定です。
(シニアアナリスト 八代和也)
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