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民主党政権なら米株どうなる

2020/07/06 09:56

「独立記念日」

アメリカの独立記念日に絡み3日は休場。先週のニューヨーク株式市場は4日間の取引でした。

ダウ工業株30種株価平均は週間ベースで811ポイント、率にして3.2%上昇しました。S&P500種株価指数は4%高。ナスダック総合株価指数は前週比で4.6%上昇して1週間の取引を終えました。

2日に発表された雇用統計が予想を大幅に上振れ。連邦準備理事会(FRB)の支援が引き続き株式相場を支えました。一方、新型コロナウイルスの1日あたりの新規感染が5万人を超えたニュースはネガティブに受け止められました。テキサス州など一部の州が経済活動の再開を停止しました。

「ISM指数」

連休明けの今週のニューヨーク株式市場では新型コロナウイルスの感染状況が引き続き意識されそう。新規感染が急増しているにもかからず株式相場の上昇が続いていますが、経済活動を再び停止する動きが拡大すればネガティブに影響する可能性があります。

経済指標の発表は薄めですが、6日発表のISMサービス業景気指数が材料になるかもしれません。

ジーンズのリーバイス、日用品小売りのベッド・バス・アンド・ビヨンド、ダウ構成銘柄のドラックストアチェーン、ウォルグリーン・ブーツが決算を予定しています。年後半の業績見通しが注目されそうです。

「コロナめぐるシナリオと選挙」

バロンズは新型コロナウイルスの感染に関連した年後半の株式相場のシナリオが3つあると伝えました。

ベースシナリオの可能性は50%あるとしています。秋ごろに治療法もしくはワクチンが登場するが、幅広い治療は2021年中盤までない。第3四半期(7~9月)から年末にかけ経済が一定程度回復。経済活動は2021年の前半までに正常化。ベースシナリオではS&P500が年末までに3300まで上昇するとUBSプライベート・ウェルス・マネージメントのストラテジストが予想しているとしています。

ベア(弱気)シナリオは、ワクチンの流通が2022年になり、ロックダウン(都市封鎖)が再び導入される。経済成長が予想以上に落ち込むというもの。S&P500は2500~2800に下落するとストラテジストが予想しているとしています。

ブル(強気)シナリオは、ワクチンが年末までに流通、新型コロナウイルスの第2波の規模が第1波より小さい。経済成長のマイナス幅が小幅にとどまるというもの。S&P500が3500まで上昇する可能性があるとストラテジストの1人が予想しているとしています。

新型コロナウイルスと同様にウォール街が注視するのは11月の選挙の行方。大統領に関する各社の世論調査で、民主党候補に確定したバイデン前副大統領の支持率がトランプ大統領を大幅に上回っています。

11月には下院の全議席と上院の議席の3分の1の選挙も実施されます。下院は民主党が勝利、上院でも民主党が過半数を獲得する可能性があると予想されています。上院は現在53対47で共和党が過半数を持っています。

民主党がホワイトハウスだけではなく、上下両院を制するシナリオは株式相場に大きな打撃になると市場関係者が話しているとバロンズが伝えました。税率が上がり、規制が再び強化されると警戒しています。

選挙まで4カ月を切りました。新型コロナウイルスと選挙をめぐるニュースが相場の方向を決める可能性があります。

[July 05, 2020 NY210]

※本文中に記載する内容は主に現物株をベースとしています。

筆者プロフィール

松島 新(まつしま あらた)

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。 ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。 平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。 現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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