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NY株振れるか、今週は材料豊富

2019/04/29 10:08

「S&P500とナスダック」

去年12月に大きく崩れたニューヨーク株式相場が完全回復、先週の相場展開はそう感じさせるものでした。

週間ベースのダウはほぼ横ばいでした。ダウは先週1週間でわずか16ポイント、率にして0.1%下落。一方、S&P500とナスダックは先週火曜日と金曜日にそれぞれ終値で最高値を更新しました。

ダウ指数は30社で構成されるため、1社あたりの指数への寄与度が高い。先週は、決算が弱かった3M、737MAXの運航停止の影響が懸念されるボーイングが売られ、指数の重石になりました。

一方、幅広い銘柄で構成されるS&P500は株式マーケット全体の傾向を反映します。ナスダックはテクノロジー株の指数への寄与度が高いことで知られています。ダウではなく、S&P500とナスダックが最高値を更新したということは、投資家が幅広い銘柄を買っている、成長が期待できるテクノロジー株などに積極的に投資していることを示唆しています。

相場に勢いがついた背景には、アマゾン、マイクロソフトなど注目企業が予想を上回る決算を発表した影響が大きい。さらに、アメリカ経済が堅調なことを示す経済指標が発表されたことも投資家の心理改善につながりました。26日に発表された第1四半期GDP速報値は前期比年率3.2%増。予想を上回る強い数字でした。

「FOMCと決算」

日本が10連休となる中、ニューヨーク株式マーケットでは今週、材料が豊富です。

最も注目されているのは4月30日と5月1日に開かれるFRBが金融政策を決める会合(FOMC)です。政策金利の据え置きがコンセンサス予想ですが、株式相場の大きな変動要因になる可能性が指摘されています。利上げについて忍耐強く様子見するとのスタンスを維持するとの見方が優勢。ただ、堅調な経済指標の発表が相次いでいるため姿勢を微調整するとの見方も一部であります。

29日発表の3月の個人消費支出と価格指数も注目。30日の住宅価格指数とシカゴの購買担当者景気指数(PMI)、1日のISM製造業景気指数、そして3日の雇用統計など重要な経済指標が相次いで発表されます。

決算発表も続きます。今週は、グーグルの親会社のアルファベット、アップル、メルク、GM、マクドナルド、BP、PG&E、ギリアド・サイエンシーズなどの四半期決算が注目されています。特に、アルファベットとアップルの決算と業績見通しがマーケット全体の心理に影響する可能性があります。

「慎重な投資家」

バロンズが春と秋に実施する全米のマネー・マネージャーに対する最新の調査では、去年の秋と比べ、慎重になっていることがわかりました。

調査には148人のプロの投資家が参加しました。今後12カ月の株式相場について49%が強気だと答えました。去年秋の56%から強気派が減りました。同時に、株式相場に弱気な見方は9%から16%に増えました。35%は中立。約70%が現在の株価がフェアバリュー(独自分析で算出された公正価格)だと考えていました。

調査の質問は21あり、最後の質問は米ドルに関してのものでした。米ドルが対ユーロで上昇すると答えた投資家が53%、29%はユーロ高・米ドル安を予想しました。米ドル/円については、38%が米ドル高・円安を予想、28%が米ドル安・円高になるとの見通しを示しました。変わらないと答えた投資家は34%と多めでした。

 [April 28, 2019 NY 149]   

※本文中に記載する内容は主に現物株をベースとしています。

筆者プロフィール

松島 新(まつしま あらた)

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。 ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。 平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。 現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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