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2019年の株式と米ドル、中間選挙の予想

2018/10/22 09:45

「まちまち」


ニューヨーク株式相場は先週、その前の週に続く形で大きく変動しました。大幅に下落した後に、大きく戻る。1週間が終わってみれば、ダウは104ポイント(0.41%)上昇しました。


S&P500は週間ベースで0.02%高と、ほぼ横ばい。ナスダックは0.64%下がりました。まちまちの結果でした。


先週の材料は、本格化した第3四半期(7−9月)の企業決算。バロンズによると、決算を発表した企業の72%で、一株あたりの利益がアナリストの予想を上回りました。過去20年で最も高い水準だそうです。


ただ、売上高が市場予想を上回った企業は58%にとどまりました。6四半期で最悪。もっと悪いのはマーケットの反応だったとバロンズが解説しました。決算を発表した直後の企業の株価は平均で0.7%下落しました。予想を下回る決算を発表した企業は平均で5.7%下落と、大きく売られる結果になりました。


「決算と政治」


ニューヨーク株式マーケットでは、今週も四半期決算の発表が続きます。


月曜日は、製紙大手のキンバリークラークと玩具のハズブロ、火曜日には3M、ベライゾン、ユナイテッドテクノロジーズ、キャタピラー、マクドナルドなどが決算発表を予定しています。水曜日はボーイング、AT&T、フォード、マイクロソフト、ビザ、AMD、そして木曜日はコムキャスト、アマゾン、グーグルの親会社のアルファベット、インテルが決算を発表します。金曜日はコルゲートパルモリブ。


米中の貿易戦争が激化する中、中国マーケットでの事業が大きいボーイング、やや不安定になっているアマゾンやアルファベットなどIT関連株の決算、業績見通しが特に注目です。


経済指標では、24日の製造業PMI、そして26日に発表されるアメリカの第3四半期GDP速報値が株式相場に影響する可能性があります。また、FRBが24日に公表する地区連銀経済報告(ベージュブック)も注目を集めそうです。


政治も引き続き材料視されています。ジャーナリスト殺害をめぐりトランプ政権が対サウジアラビアの制裁に踏み切れば、原油相場に大きく影響する可能性があります。中間選挙が迫る中、トランプ大統領の不規則発言に敏感に反応するかもしれません。


「警戒派と強気派」


10月に入り株価が不安定になっています。ロウソホールドのストラテジスト、ジム・ポールセン氏は、出演したCNBCで、ブル(強気)相場が継続するためには15%程度の調整が必要だとコメントしました。


ポールセン氏は、金利上昇、企業業績が天井、経済成長が減速する可能性があり投資環境が変わったとしています。株価収益率の平均は20倍に迫っていて、15〜16倍に戻す必要があるとの見方を示しました。


バロンズがプロの投資家を対象にした半期に一度の調査では、56%がニューヨーク株式相場に強気であることがわかりました。春の調査では55%でしたので、相場感に変化はありません。


今後12カ月間で株価が5〜10%上昇するとの予想が56%で最も多く、27%は10〜15%上がると予想しました。今後12カ月で最も魅力的なマーケットはニューヨークで、新興国と答えた人が29%いました。東京は9%で、10%のEUと中国より低かったです。


ニューヨーク原油(WTI)相場については、2019年半ばに75米ドル99セントに上がるというのが予想の中央値。金相場は1255米ドルでした。今後12カ月の米ドル相場は、上昇、下落、変わらないが3分の1ずつで見方が分かれました。


最後に11月6日に実施されるアメリカの中間選挙については、下院は民主党が過半数を奪還すると予想した人が64%。上院については、86%が共和党が過半数を維持すると予想しました。


 [October 22, 2018 NY 123]   

※本文中に記載する内容は主に現物株をベースとしています。

筆者プロフィール

松島 新(まつしま あらた)

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。 ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。 平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。 現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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