松島新の週刊2分でわかるNYダウNYダウ平均株価の情報をタイムリーに、より分かりやすくお伝えするレポート

重要な週、FOMCとアップル決算

2022/01/24 07:28

「ナスダック年初から12%下落」

アメリカの株式市場は軟調な展開が続いています。買いが先行し高く推移するものの、終盤に相場が崩れ安値で引けるパターンが続きました。アメリカの連邦準備理事会(FRB)の利上げ観測を背景に特に金利に敏感なテクノロジー株の下げが大幅です。

ダウ工業株30種平均は年初から5.7%下落。S&P500種株価指数は7.7%。ナスダックの年初から21日までの下落率は12%と過去最悪のペースです。ナスダックは調整局面にあります。

投資情報誌バロンズによりますと、ナスダックが1月に下落した場合に年ベースで前年比安になる確率は2分の1。ダウとS&P500も類似した傾向。1月が月間ベースで下落すると、年ベースで安く終わる確率は60%あります。ただ、歴史的に1月は軟調になる傾向があり、年間ベースで大幅上昇した2019年と2020年も1月は下落したとしています。バロンズは1月の株安が「悪い年」を必ずしも意味するわけではないと解説しました。

「アップルとマイクロソフト」

今週のアメリカ株式市場は材料が豊富です。FRBは25日と26日に金融政策を決める連邦公開市場委員会(FOMC)を開きます。声明とパウエル議長の記者会見が焦点。市場が予想する早期利上げをどう示唆するかが注目です。

四半期決算は本格化します。ダウを構成する銘柄の約半分、S&P500企業の5分の1が今週決算発表を予定しています。火曜日のマイクロソフト、木曜日のアップルの決算は市場全体の心理に影響する可能性があります。

24日はIBMや石油のハリーバートンなど。25日はマイクロソフト、ジョンソン・エンド・ジョンソン、アメリカンエキスプレス、3M、ジェネラルエレクトリック(GE)など。26日にインテル、AT&T、サービスナウ、レイモンド・ジェームス、ワールプールなどが四半期決算を発表します。ヤマ場は27日。時価総額最大のアップル、マクドナルド、ブラックストーン、ビザ、マスターカード、ダウ、ノースロップグルマンなど注目企業の決算が相次ぎます。28日はシェブロン、キャタピラー、コルゲート・パルモリブなどが発表を予定しています。

経済指標も相場に影響しそう。27日発表のアメリカの第4四半期の国内総生産(GDP)速報値、28日の個人消費支出(PCE)とPCE価格指数が相場を動かす可能性があります。製造業とサービス業の購買担当者景気指数(PMI)も注目です。ウクライナ情勢が投資家心理に影響する可能性があります。

「グロース株とバリュー株」

アメリカ株式市場では、ハイテク株に代表される高成長期待のグロース株が売られる一方、割安なバリュー株が買われる傾向が強まっています。

フィナンシャル・タイムズは22日、キャシー・ウッド氏が率いるアーク・インベストの旗艦ETF(上場投資信託)が年初から24%下落、2021年初頭と比べ34%低い水準まで下がったと報じました。半面、バリュー投資で知られるウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハザウェイの株価は堅調に推移、アークのETFとバークシャー株の時価総額がほぼ並んだとしています。

[JANURARY 23 2022 NY290]

※本文中に記載する内容は主に現物株をベースとしています。

筆者プロフィール

松島 新(まつしま あらた)

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。 ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。 平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。 現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

  • ※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。
  • ※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。
  • ※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。
  • ※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

タイトル一覧(月別)

topへ