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11月相場、歴史通りになるか

2021/11/01 07:32

「最高値」

過去に複数の暴落があった10月。歴史的に株式相場が不安定になるとされる10月。株式相場の上昇をけん引したGAFAM(グルーグル親会社アルファベット、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト)の一部が決算を受け売られた10月。警戒感や不安予想が少なくなかったものの、終わってみれば株式相場は上昇しました。

ダウ工業株30種平均は前週末比142ドルもしくは0.4%上昇。S&P500株価指数は週間ベースで1.3%高。ナスダック総合株価指数は前週比2.7%上昇。いずれも過去最高値で10月最終週の取引を終えました。

CNBCによりますと、S&P500の年初からの上昇率は22%近く。1年間の上昇率は42%に達しました。電気自動車(EV)メーカーのテスラの時価総額は先週5日間で9000億ドルから1.1兆ドル(約125兆円)に急上昇しました。

「FOMC、雇用統計、決算」

今週のアメリカ株式市場は材料が豊富です。

最も注目されるのは連邦準備理事会(FRB)が金融政策を決める連邦公開市場委員会(FOMC)。2~3日に開催されます。テーパリング(量的緩和の縮小)を決め、パンデミック(疾病の大流行)に対応した超緩和策の巻き戻しに動くと幅広く予想されています。注目は、声明とパウエル議長の記者会見のトーン。インフレ上昇にどう言及するかが注目。CMEフェドウォッチは、来年6月15日のFOMCで利下げサイクルに入り、来年3回の利上げを織り込みつつあります。

5日発表の10月のアメリカ雇用統計も相場に影響するとみられます。新型コロナウイルスのアメリカ国内の新規感染の減少傾向が続く中、労働市場の改善状況を市場が見極めることになります。

四半期決算は、ファイザー、アムジェン、CVSヘルス、モデルナ、ウーバー、エクスペディア、AMC、グッドタイヤなどが発表を予定しています。

「アノマリーは株高」

「セル・イン・メイ・アンド・ゴーアウェイ」「ハロウィーン・インディケーター」というウォール街の格言があります。前者は5月から10月までは株安、11月から4月まで株高になる傾向があることを示唆。後者は10月末のハロウィーン後に株式相場が上昇する可能性が高いことを示しています。

CNBCによりますと、年初から10月末までにS&P500が少なくとも20%上がった最後の2カ月は株式相場は高い確率で上昇。2カ月間の上昇率中央値は約6%でした。10月までの状況は2017年と2013年の間のような状況にあるとしています。

投資情報誌バロンズは、歴史は11月に株式相場が上昇することを物語っていると伝えました。少なくとも騰落率の指標は上昇を示唆しているとしています。サンダイアル・キャピタル・リサーチのアナリストは、「長い歴史から、11月は株式相場が上昇する確率が高い、もしくは下落が限定的になる可能性が高い」とコメントしたとしています。

[OCTOBER 31, 2021 NY278]

※本文中に記載する内容は主に現物株をベースとしています。

筆者プロフィール

松島 新(まつしま あらた)

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。 ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。 平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。 現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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