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米国債利回りにらむ

2021/02/22 10:12

「景気敏感株が堅調」

先週のニューヨーク株式市場では、重機のキャタピラーや農機具大手のディーアなど景気に敏感な株が買われました。米国債価格は下落、価格と反対方向に動く利回りは上昇しました。長期金利の指標である米10年物国債の利回りは1.344%まで上がりました。

ダウ工業株30種平均は前週末比35ドル、率にして0.11%高の3万1494ドルで先週の取引を終えました。S&P500株価指数は0.71%安。ナスダック総合株価指数は1.57%安でした。

「FRB議長証言」

22日の週のアメリカの株式市場では、FRBのパウエル議長の半年に1度の議会証言が材料になりそう。23日と24日に上院と下院の委員会に出席します。

これとは別に、下院では週後半に経済対策案の採決をする見通しです。ペロシ下院議長は大型の経済対策案を月内に通過させて上院に送付し、失業保険の上乗せ措置が失効する3月中旬までに法律にすることを目指しています。トランプ前大統領がマコネル上院院内総務を痛烈に批判したことをきっかけに共和党が割れています。経済対策案をめぐり共和党がどう対応するか注目されています。

上昇基調の米10年物国債利回りの動向が株式相場に影響する可能性があります。インフレ期待が高まる中、26日発表の個人消費支出(PCE)価格指数が注目されています。

決算は、石油会社オクシデンタル・ペトロリアム、ホームセンター最大手のホームデポ、デパート大手のメイシーズ、半導体関連のエヌビディア、クラウドのセールスフォース、家電量販店のベストバイなどが発表を予定しています。

「米国債利回り」

ウォール・ストリート・ジャーナルは21日、米国債利回りの急激な上昇が、人気のテクノロジー株や金利上昇の影響を受ける一部のセクター(業種)を圧迫する可能性があると伝えました。

多くの投資家は楽観しているものの、予想以上に急激な利回り上昇が続けば、株式のようなリスクが高いとされる資産に打撃になると多くのアナリストがみているとしています。

一方、フィナンシャル・タイムズは、米10年物国債の利回りに連動するアメリカの住宅ローン金利が急激に上昇したと伝えました。30年物固定金利は2.8%から3%に上がったとしています。米国債利回りの上昇が実体経済に影響し始めたと解説しました。

金利上昇は株式相場にネガティブに影響すると考えられています。資金調達コストが上がるほか、米国債利回りが配当利回りより高くなれば株式の魅力が後退すると予想されることなどが背景です。大型経済対策の下院での採決が予想される今週は、国債利回りはさらに振れる可能性があります。

[February 21, 2021 NY243]

※本文中に記載する内容は主に現物株をベースとしています。

筆者プロフィール

松島 新(まつしま あらた)

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。 ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。 平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。 現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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