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材料豊富な2021年最初の週

2021/01/04 09:58

「ダウは2020年に年間7.25%上昇」

2021年の取引が始まります。2020年に大幅に上昇した株式相場がどう展開するか注目されます。

クリスマスと元日に挟まれた2020年最後の1週間の株式市場は堅調でした。ダウ工業株30種平均は前週比1.35%高の3万606ドルで引けました。S&P500種株価指数は1.43%高の3756。ナスダック総合株価指数は0.65%高い1万2888で先週の取引を終えました。

2020年は激動の1年でした。新型コロナウイルスのパンデミックやアメリカ大統領選が主な材料になりました。経済活動の停止や選挙の不透明感にもかかわらず、株式相場は最高値圏で推移。ダウは年初から7.25%上昇し、S&P500は16.26%高、ナスダックは43.64%上がりました。小型株の指数であるラッセル2000種株価指数は前年比で18.36%上昇しました。

「材料豊富」

2021年第1週の株式市場は材料が豊富です。

相場に最も影響すると予想されるのは5日に実施されるジョージア州の上院決選投票。2議席を争う選挙で、共和党が少なくも1議席を獲得すれば上院を引き続き制することになり、株式相場は上昇するだろうとCNBCが伝えました。バイデン次期政権の増税策の実現が難しくなるとの見方が背景です。

民主党が2議席とも獲得した場合は、上院で共和党と民主党の勢力は50対50になり、最後の1票は副大統領に与えられるため民主党が上院を事実上制することになります。このシナリオでは増税が意識されて株式相場は下振れするリスクがあるとCNBCは解説しました。

6日の大統領選の選挙人投票の結果を認定する上下両院合同会議も材料になる可能性があります。下院の共和党議員100人超、共和党上院の10人超が結果に反対する意向を示しています。選挙結果が覆る可能性は低いとみられていますが、波乱含みです。トランプ大統領にとっては最後の大きなチャンスになります。

4日の週は経済指標が多数発表されます。特に8日の雇用統計が注目されています。新型コロナウイルスの感染拡大がどう影響したか、市場は就業者数の増加が10万人を下回ると予想しています。

年が変わったことで、新規の資金が市場に流入することが予想されます。銘柄と業種のローテーションが進むかが注目されます。

「エブリシング・ラリーに賭ける投資家」

ウォール・ストリート・ジャーナルは1月3日、幅広い金融商品が上昇する展開が2021年も続くと投資家が期待していると報じました。

「エブリシング・ラリー(全て上昇)」が年末に加速、S&P500は33回目の最高値更新を年末に記録したとしています。S&P500は去年3月の安値から68%上昇し、4月に1バレル=マイナスへと下落したニューヨーク原油相場は50ドル近くまで上がったとしました。新型コロナウイルスの感染拡大などを受けて相場は年初に弱含むとアナリストの一部が警戒しているものの、年後半には景気回復が加速するとみており、投資家は楽観的だと解説しました。

バロンズ誌は最新号で、高配当銘柄に注目した巻頭記事を掲載しました。米国債利回りが歴史的な低水準で推移する中、ダウ指数を構成する30銘柄の中で配当率が高い上位10銘柄に注目すべきだとする市場関係者のコメントを引用しました。

[January 03, 2021 NY236]

※本文中に記載する内容は主に現物株をベースとしています。

筆者プロフィール

松島 新(まつしま あらた)

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。 ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。 平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。 現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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