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金融市場、不安化に備える動き

2020/09/28 09:53

「荒い値動き」

ニューヨーク株式相場は先週、マイナス圏とプラス圏を往ったり来たりする不安定な展開でした。

ダウ工業株30種平均は前週比1.7%、もしくは483ポイント安の2万7173ドルで取引を終えました。S&P500種株価指数は0.6%安の3298。小型株の指数であるラッセル2000は4%下げました。ただ、ナスダック総合株価指数は1.1%高と週間ベースでプラスを確保しました。

ナスダックの上昇は、新型コロナウイルスの感染再拡大を受けた在宅勤務の拡大で業績増が期待できるイーベイ、ペイパル、エヌヴィディアなどが買われことが寄与したとバロンズが伝えました。アップル、アマゾン、マイクロソフトも上昇しました。

一方、ダウやS&P500の下げは、新型コロナウイルスに関する追加経済対策をめぐる議会の動き、最高裁判事の人事や大統領選をめぐる不透明感への警戒感を反映したものとされています。景気回復が遅れるとの懸念で化学大手ダウ・ケミカルや石油大手シェブロンが大幅に下落しました。

1週間の取引を終え主要指数は懸念されたほど下がりませんでしたが、投資家が慎重姿勢を維持していることがわかります。

「討論会と雇用統計」

今週は材料が豊富です。2日にアメリカの9月の雇用統計が発表されます。11月3日の大統領選の前に発表される最後の雇用統計になり注目です。

29日に、共和党候補で再選を目指すトランプ大統領と民主党候補のバイデン前副大統領による第1回テレビ討論会がオハイオ州で予定されています。CNBCは、テレビ討論会で勝者が明確になれば、マーケットに影響する可能性があるとしています。10月15日に第2回、22日に最終討論会が予定されています。

CMBCは、株式相場が9月に荒れたことに関し「典型的な9月の売り」との見方が一般的になったと伝えました。引き続きボラティリティ(変動)が大きい展開が続きと予想されると続けました。

今週は、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁ら複数の連邦準備理事会(FRB)高官の講演などが毎日予定されていて、発言次第では相場を動かすことが予想されます。

「12月まで不安定相場を予想」

ウォール・ストリート・ジャーナルは27日、投資家が株式から為替まで幅広い金融商品の相場が大きく振れると予想、アメリカ大統領選に関連して記録的なボラティリティ(変動)に賭けていると報じました。

先物とオプションの値動きは、大統領選の開票に時間がかかり、開票結果に異議が出るとの見方で、11月の相場が大きく振れることを示しているとしています。米国債と金(ゴールド)に関連する取引も11月の相場変動の可能性を示し、安全資産とされる円に関連したデリバティブ取引が4年前と比べ増加しているとしています。

S&P500の振れの指標といえる恐怖指数のVIXがこのところ上昇傾向にあります。不安定な相場が年末まで続き、2021年初めに落ち着くことを示唆しているとウォール・ストリート・ジャーナルが解説しました。

[September 27, 2020 NY222]

※本文中に記載する内容は主に現物株をベースとしています。

筆者プロフィール

松島 新(まつしま あらた)

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。 ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。 平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。 現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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