宮田エリオット波動レポート

マーケット見通し(短期アップデート) ※1月19日更新

2021/01/19 10:07

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【日経平均】
・当面の日経平均上値は29,200円処か
【当面の想定レンジ】 28,100~29,200円

【NYダウ】
・ITバブルから21年アニヴァーサリー
【当面の想定レンジ】 30,200~31,100ドル

【米ドル/円】
・過剰なドル安期待に対する巻き戻しは近い?
【当面の想定レンジ】 103.500~104.742円

<日経平均>



【短期波動分析】当面の日経平均上値は29,200円処か
1月14日、日経平均は一時28,979円まで上昇、29,000円台が指呼の間に迫りました。
またこの日のTOPIX高値(1885)は、2018年1月高値(1911)を視野に入れています。

ちなみに、仮に近いうちTOPIXが3年前の高値に並び、NT倍率(日経平均÷TOPIX)が現在と同じ15.3倍であれば、日経平均は29,238円(=1911×15.3)になる計算です。ここから日経平均がさらに上がる場合には、29,200円程度が当面の上値として適当と思われます。

【時間足分析】
26,361円(12/22)からの上昇は、第v波に位置付けられます。28,979円(1/14)を以て、第v波中第➂波は終了し、そこからは第➃波(保ち合い相場が基本)とカウントしています。

1月18日にはギャップを空けて下落、一時は下げ幅が400円超に広がり28,114円まで下げる場面がありました。ただし、大引け段階では第➂波の上昇幅の38.2%押し(28,224円)を維持していますし、年初からの上昇チャネルラインも下回っていません。


19日以降も28,114円を維持する限り、第➃波が続いているという見方は有効です。この見方が正しければ、目先は第④波のもみ合いとなり、その後は第➄波の上昇が続き、28,979円を上回ることでしょう。それを以て2020年3月からの上昇第(1)波は終わるでしょう。

その反面、今後28,114円を下回る動きとなれば、既に第(1)波は28,979円で完了して第(2)波の調整に入った可能性を考慮する必要があるでしょう。

日経平均は年末年始に大小のトレンド転換を迎えることが多い、というアノマリーがあります。

2013年以降でみると、12月転機は3度(2013年、2015年、2018年)、1月転機は4度(2015年、2017年、2018年、2020年)ありました。
今年もアノマリーが有効なら、今月中に日経平均は第(1)波の高値を付けると思われます。
【1月19日8:30更新】



<NYダウ>


【短期波動分析】ITバブルから21年アニヴァーサリー
2020年10月30日安値(26,143ドル)から足元までの上昇波は、同年3月安値(18,213ドル)を起点とする上昇トレンド・第1波の最終局面に位置付けられます。28,902ドル(11/12)以来の上昇斜行三角形=「ダイアゴナル・トライアングル」は上昇トレンドの最後に現れるパターンです。

NYダウはダイアゴナル・トライアングルの上辺を上抜けていますが、これは強気相場の最終局面に現れることの多いオーバーシュート「スローオーバー(throw-over)」と思われます。

ここで時計の針をITバブルがピークアウトした頃に戻してみます。2000年1月14日、NYダウは当時の史上最高値(11,750ドル)を付けました。それは、その後の33ヵ月間で 38.7%下落する弱気相場の入り口でした。

偶々、NYダウは最高値(31,223ドル)を今年1月14日に付けています。今年はITバブルからちょうど21年(フィボナッチ数)が経過する、例年以上に重要なアニヴァーサリー・デーといえます。NYダウが重要な高値を付けたか、付けつつある可能性には引き続き注目したいと思います。

【ナスダック時間足分析】
ナスダック総合指数の2020年10月以来の上昇トレンドは、典型的な5波構成で展開しています。

今年1月4日安値(12,543)以来の上昇は、2020年10月以来の上昇トレンドにおける5つ目の波=第(v)波とカウントできます。

ナスダック総合指数が最高値(13,220)を付けたのはNYダウと同じ1月14日ですが、一方ナスダック100、NYSE FANG+指数などは、1月8日に付けた高値を更新していません。

ナスダック総合指数が12,949(1/15)を下回れば、注目していた1月11日前後が、改めて転換だったと確認されるでしょう。
【1月18日11:15更新】



<米ドル/円>



【短期波動分析】過剰なドル安期待に対する巻き戻しは近い?
2020年3月24日の111.710円からのドル安円高は、2015年を起点とする大型トライアングル(A-B-C-D-E)中、最後のE波に位置付けられます。大型トライアングル完成後には、中長期のドル高・円安トレンドが続くとみています。E波の内部構造をみると、111.710円(3/24)~104.190円(7/31)までが「ダブル・ジグザグ」、その後に「ダイアゴナル・トライアングル」が続く、混合型フォーメーションになっています。

102.590円(1/6)を以て、E波が完了した可能性に注目しています。この見方は104.742円(2020年3月・111.710円からの米ドル/円下落に対し23.6%戻り水準)を明確に上回ることにより、さらに強められます。104.742円をブレイクしてからの米ドル/円は、次は昨年11月11日高値・105.680円を目指すでしょう。

今朝の日経新聞【ポジション】に書かれていましたが、昨年末には多くの市場参加者の間で「円相場は2021年前半に1ドル=100円突破があり得る」という見方が支配的でした。そんなコンセンサスを反映し、IMM通貨先物市場では、非商業部門(投機筋)の米ドルに対する円買い越し枚数が、足元で4年ぶり大きさに膨らんでいます。過剰なドル安期待に対する巻き戻しのマグマは溜まっており、今後は円売り戻し・ドル買い戻しの動きがいつ始まってもおかしくないと思われます。
【1月19日9:30更新】


筆者プロフィール

宮田 直彦(みやた なおひこ)

1986年4月国際証券(現:三菱UFJモルガン・スタンレー証券)入社。個人向け営業を経てエジプトに派遣留学。帰国後、トレーダーやリテール向け情報提供、機関投資家セールスを経て1999年チーフ・テクニカルアナリスト就任。エリオット波動理論によるテクニカル分析の第一人者として活躍。内外機関投資家から広く支持を受けており、日経ヴェリタスアナリストランキングではトップ3の常連。2020年11月マネースクエア入社。チーフテクニカルアナリスト・マネースクエアアカデミア学長に就任。国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe®)

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