宮田エリオット波動レポート

マーケット見通し(短期アップデート) ※1月8日更新

2021/01/08 12:41

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1月12日(火)の本レポートはお休みさせて頂きます。次回号の発行予定日は1月15日(金)です。

【日経平均】
・年末年始の基調転換アノマリーは今年も健在?
【当面の想定レンジ】 27,000~28,300円

【NYダウ】
・1月11日前後は変化日として注目
【当面の想定レンジ】 30,300~31,400ドル

【米ドル/円】
・ドル高・円安へ変化の兆し
【当面の想定レンジ】 102.590~104.742円

<日経平均>


【短期波動分析】年末年始の基調転換アノマリーは今年も健在?
1月8日に日経平均は大幅高、執筆時点では30年5ヵ月ぶり高値を付け、28,000円に迫る勢いです。TOPIXも2018年2月以来の高値に上昇しています。

ドル建てで運用する海外投資家が注目する、ドル建て日経平均は一時268ドルに上昇しました。1989年12月に付けた過去最高値(273ドル)を視野に入れています。
もっとも、このような重要なチャート節目は常に意識されやすいものであり、最高値の更新はそう簡単ではないと思われます。仮に一時的に最高値を更新しても、目標達成感から上昇は一服しやすいでしょう。

今年は大発会こそ波乱の動きでしたが、その後は大きく切り返して足元で高値を付けています。
2020年もそうでした。昨年の大発会に日経平均は大きく下げましたが、その後は水準を切り上げ1月17日に高値24,115円を付けました。しかしその後わずか2ヵ月で日経平均は30%超も下落することになるのですから、今から振り返っても、1月は大きなターニングポイントでした。

実際のところ、日経平均は年末年始に大小のトレンド転換を迎えることが多いのです。2013年以降でみると、12月転機は3度(2013年、2015年、2018年)、1月転機は4度(2015年、2017年、2018年、2020年)ありました。

なぜ年末年始にトレンド転換が起こりやすいのか、理由については諸説ありますが、本当のところはよくわかっていません。いわゆるアノマリー現象(合理的な説明が付きにくいが、よく当たる経験則)なのですが、ここ数年は特に当たっているだけに、今年も注目度が高いといえましょう。
今年もアノマリーが有効なら、今月中に日経平均は第(1)波の高値を付けると思われます。

【1月8日11:10更新、日足・月足チャートは1月7日時点のもの】





<NYダウ>


【短期波動分析】1月11日前後は変化日として注目
2020年10月30日安値(26,143ドル)から足元までの上昇波は、同年3月安値(18,213ドル)を起点とする上昇トレンド・第1波の最終局面に位置付けられます。28,902ドル(11/12)以来の上昇斜行三角形=「ダイアゴナル・トライアングル」は上昇トレンドの最後に現れるパターンです。

1月7日にNYダウは最高値を更新。終値ベースで初めて31,000ドル台乗せをはたしました。
なおNYダウはダイアゴナル・トライアングルの上辺を上抜けました。これは非常に強い動きにみえますが、実は相場天井圏を示唆している可能性があります。このような上値抵抗線からのオーバーシュートをエリオットでは「スローオーバー(throw-over)」と呼び、それは強気相場の「最後の輝き」であることが珍しくありません。スローオーバーを強気サインと考えてしまうと、結果として高値掴みということになりかねませんので注意が必要です。

【ナスダック時間足分析】
今回、ナスダック総合指数をみてみましょう。ナスダックの2020年10月以来の上昇トレンドは、典型的な5波構成で展開しています。今年1月4日安値(12,543)以来の上昇は、2020年10月以来の上昇トレンドにおける5つ目の波=第(v)波とカウントできます。

1月7日にナスダックは初めて13,000台に乗せ、11月と12月の高値同士を通るトレンドラインにほぼ達しました。今のところはまだ、天井暗示のパターン(例えば上ヒゲの長い日足が形成される)は出ていませんが、ここからはいつトレンド転換となってもおかしくないでしょう。

変化日としては1月11日(月)前後を注目しています。
1月11日は、昨年11月9日(この日ナスダックは9月2日の高値を上回り、史上最高値を更新しました)から42営業日目(一目均衡表の基本数値のひとつ)です。そして昨年9月2日から数えてフィボナッチ数89営業日目でもあります。

ナスダックは、昨年11月9日高値からフィボナッチ数21営業日目の12月9日に高値を付けています。12月9日から21営業日目が1月11日に当たります。

それに加えて、(日経平均のページで指摘しましたが)1月はトレンド転換月として注目です。
米国株市場の重要なターニングポイントが近づいている可能性があります。
【1月8日10:15更新】


(出所)Bloomberg

<米ドル/円>

【短期波動分析】ドル高・円安へ変化の兆し
2020年3月24日の111.710円からのドル安円高は、2015年を起点とする大型トライアングル(A-B-C-D-E)中、最後のE波に位置付けられます。大型トライアングル完成後には、中長期のドル高・円安トレンドが続くとみています。E波の内部構造をみると、111.710円(3/24)~104.190円(7/31)までが「ダブル・ジグザグ」、その後に「ダイアゴナル・トライアングル」が続く、混合型フォーメーションになっています。

1月6日、米ドル/円は10ヵ月ぶりドル安・円高水準(102.590円)を付けました。しかしそこからは反発に転じ、8日執筆時点では104円台手前まで上昇する場面がありました。

この動きを受け米ドル/円チャートは、ダイアゴナル・トライアングル上辺から上放れを開始したようです。
今のところそれは、まだ小さな変化の兆しに過ぎませんが、いずれ大きなドル高・円安トレンドにつながる最初の一歩として大いに注目できましょう。

短期的な上値メドとして、2020年3月(111.710円)からの米ドル/円下落に対し、23.6%戻りとなる104.742円辺りに注目です。このレベルは、昨年11月下旬から12月上旬までのもみ合い上限でもあります。
【1月8日10:55更新】

筆者プロフィール

宮田 直彦(みやた なおひこ)

1986年4月国際証券(現:三菱UFJモルガン・スタンレー証券)入社。個人向け営業を経てエジプトに派遣留学。帰国後、トレーダーやリテール向け情報提供、機関投資家セールスを経て1999年チーフ・テクニカルアナリスト就任。エリオット波動理論によるテクニカル分析の第一人者として活躍。内外機関投資家から広く支持を受けており、日経ヴェリタスアナリストランキングではトップ3の常連。2020年11月マネースクエア入社。チーフテクニカルアナリスト・マネースクエアアカデミア学長に就任。国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe®)

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