宮田エリオット波動レポート

マーケット見通し(短期アップデート) ※1月5日更新

2021/01/05 11:49

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【日経平均】
・26,835円を終値で下回ると2020年3月からの上昇第(1)波終了の可能性高まる
【当面の想定レンジ】 26,500~27,600円

【NYダウ】
・29,881ドルを下回ると2020年3月以来の上昇トレンド終了の可能性高まる
【当面の想定レンジ】 29,300~30,400ドル

【米ドル/円】
・111.710円(3/24)からのドル安・円高(E波)は最終局面
【当面の想定レンジ】 102.650~104.000円

<日経平均>


【短期波動分析】 上昇トレンド終了に必要な波動はすべて揃った
昨年12月29日に日経平均は大幅高。絵に描いたような「掉尾の一振」となり、この日は30年4カ月ぶり高値へ上昇しました。12月25日の本レポートで<26,327円を維持する限りは、まだ第(1)波の上昇は終わっておらず、年末から年明けに1991年4月以来初めて27,000円を回復する可能性があります>としていましたが、実際そのような展開でした。

ここで時間足を見てみましょう。26,894円(12/7)から26,361円(12/22)までのレンジ相場は第iv波に位置付けられます(パターンはフラット)。12月22日安値からの上昇は第v波ですが、それは21,710円(7/31)以来の上昇第5波内では最後の上昇局面ということになります。

年が明けて、2021年大発会は波乱含みの展開でした。寄り付きから買いが先行し、12月29日高値(27,602.52円)に肉薄しましたが、「(新型コロナ感染対策のため)菅首相、1都3県に緊急事態宣言の週内発令を検討」というニュースが伝わると一転して売り優勢となりました。日経平均は一時400円超も安くなり、朝方の高値(27,602.11円)からの下げ幅は一時559円に広がりました。


これという確信にはまだ至りませんが、上昇第v波が終了した可能性に注意すべきでしょう。第v波の終了は、5ヵ月続いた上昇第5波の終了、及び9ヵ月以上にわたる上昇第(1)波の終了を意味します。今後26,835円(12月22日~29日の上昇に対する61.8%押し)を終値で下回ると、第(2)波入りの可能性が高まります。

仮に第(1)波が終わったのであれば、第(2)波はこの先、第(1)波の上昇幅(11244円)の38~50%を引き返すことになるでしょう。この場合の第(2)波の下値メドは、大まかに23,300~22,000円です。

ただし26,835円を維持している限りは、第v波の上昇が終わったとはまだ言い切れません。
【1月5日11:10更新】



<NYダウ>


【短期波動分析】 ピークを迎えたか?
2020年10月30日安値(26,143ドル)から足元までの上昇波は、同年3月安値(18,213ドル)を起点とする上昇トレンド・第1波の最終局面に位置付けられます。28,902ドル(11/12)以来の上昇斜行三角形=「ダイアゴナル・トライアングル」は上昇トレンドの最後に現れるパターンです。

NYダウはピークを迎えた可能性があります。エリオットによると、5波動構成の上昇トレンド中では第3波がもっとも長くなり、第1波と第5波は同じ長さになる傾向が強いとされます。2020年3月23日安値(18,213.65ドル)からの上昇中、第1波は3月26日高値(22,595.06ドル)まで4381.41ドル上げました。この上げ幅を昨年10月安値に加算することで得られる、上値目標値は「30,525ドル」となり、それを1月4日に付けた高値(30,674ドル)は達成しています。

【時間足分析】
今回、ダイアゴナル・トライアングル内の波動カウントを変更しました(チャートをご覧ください)。修正後の波動カウントでは、マルi波の上昇幅(1062ドル)とマルiii波の上昇幅(1091ドル)はほぼ同じ、1000ドルを少し超える大きさとなっています。


マルv波の上昇幅も1000ドル程度とみれば、その目標値は30,800ドル前後となります。それに1月4日高値(30,674ドル)は届いていませんが、この程度は許容範囲でしょう。

1月4日のNYダウは大荒れの動きとなり、高値から安値(29,881ドル)までの下げ幅が800ドルに迫る場面がありました。それはダイアゴナル・トライアングル内で最大規模のカウンタートレンドです。NYダウのピークアウトを示唆する動きと思われます。

目先のリバウンドを経て、29,881ドルを下回ることになれば、NYダウが第2波の調整局面に入った可能性は一段と高まります。第2波に入った場合、数ヵ月内の下値目標は28,902ドル(11/12)=ダイアゴナル・トライアングルの開始水準です。
【1月5日10:15更新】


<米ドル/円>


【短期波動分析】 ドル高・円安接近との基本観に変化なし
2020年3月24日の111.710円からのドル安円高は、2015年を起点とする大型トライアングル(A-B-C-D-E)中、最後のE波に位置付けられます。大型トライアングル完成後には、中長期のドル高・円安トレンドが続くとみています。E波の内部構造をみると、111.710円(3/24)~104.190円(7/31)までが「ダブル・ジグザグ」、その後に「ダイアゴナル・トライアングル」が続く、混合型フォーメーションになっています。

ところで前レポート(12月25日)では、<107.050円(8/13)からは下降ダイアゴナル・トライアングル(a-b-c-d-e)を形成しています>と書きましたが、注目していた102.750円を下回ったため(1月4日に一時102.710円を付ける場面がありました)、波動カウントを見直す必要が生じました(詳しくは前レポートをご覧ください)。

今回からダイアゴナル・トライアングルの起点を107.050円ではなく106.550円(9/3)に変更しますが、基本的な見方(ドル高・円安の開始が接近しているという見方)に変更はありません。
【1月5日10:40更新】

筆者プロフィール

宮田 直彦(みやた なおひこ)

1986年4月国際証券(現:三菱UFJモルガン・スタンレー証券)入社。個人向け営業を経てエジプトに派遣留学。帰国後、トレーダーやリテール向け情報提供、機関投資家セールスを経て1999年チーフ・テクニカルアナリスト就任。エリオット波動理論によるテクニカル分析の第一人者として活躍。内外機関投資家から広く支持を受けており、日経ヴェリタスアナリストランキングではトップ3の常連。2020年11月マネースクエア入社。チーフテクニカルアナリスト・マネースクエアアカデミア学長に就任。国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe®)

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