宮田エリオット波動レポート

エリオット宮田マーケット見通し(短期アップデート) ※6月15日更新

2021/06/15 10:47

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【日経平均】
・株高要因が増えてきた(?)
【当面の想定レンジ】 28,600~29,700円

【NYダウ】
・目先の注目局面に差し掛かる
【当面の想定レンジ】 34,000~34,900ドル

【米ドル/円】
・注目される今週から動きが出るか?
【当面の想定レンジ】 108.560~110.970円

<日経平均>
日経平均日足エリオット波動分析
【日足・波動分析】株高要因が増えてきた(?)
国内で1回目のワクチン接種を終えた人数が1758万人に上り、これで総人口に占めるワクチン接種率は13.8%となりました(6/13時点)。欧米ではワクチン接種率が10%を上回ってから株高が本格化したといわれており、日本でも同様の動きとなるかが注目されます。

ワクチン接種率上昇の他にも、株高の要因が増えてきたようです。
元々、ボーナス支給の6月は株式への資金流入が期待できる上、配当再投資による株買い需要もあります。G7サミット(6/11-13)では東京五輪・パラ開催支持が表明されました。開催可否を巡る不透明感が払拭されたことは、株式市場にポジティブでしょう。

先週金曜日(6/11)のメジャーSQを(波乱なく)通過したことで、需給面の重しがいったん解消されたことも市場にはプラスです。今週からは強気心理が戻ってきやすいでしょう。

エリオット波動からは、日経平均は27,385円(5/13安値)からマイナー級第5波の上昇にあるとみられます。それは6~7月にも、年初来高値(30,714円)を更新する可能性があります。
日経平均時間足エリオット波動分析
【時間足・波動分析】 
30,714円(2/16高値)からのマイナー級第4波は27,385円(5/13安値)を以て終わり、そこからはマイナー級第5波に入った可能性が高いとみています。

5/28以降では75日線が上限となってきましたが、月曜日(6/14)には75日線(29,119円)を終値で上回りました。日経平均は目先的にも、29,442円(2月高値からの下落に対する61.8%戻り)を試す展開となりそうです。

なお29,442円を終値でクリアすると、29,685円(5/10高値)を早々に試すでしょう。
【6月14日16:30更新】
TOPIX日足エリオット波動分析 騰落レシオ含む

<NYダウ>
NYダウ日足エリオット波動分析
【日足・波動分析】目先の注目局面に差し掛かる
NYダウについて現時点でもっとも適当と思われる波動カウントは、35,091ドル(5/10高値)は第iii波(起点は30,547ドル、3/4安値)のトップ、そこからは第iv波の調整というものです。この第iv波には、フラットやトライアングルなどの保ち合いパターンが出現すると思われます(後述)。

33,473ドル(5/19安値)からの第iv波中b波のリバウンド局面は、34,849ドル(6/1高値)を以て完了した可能性があります。そうだとすると、第iv波中c波の下げが始まったことになります。

月曜日(6/14)には一時3週間ぶりの安値となりましたが、ここは目先の注目点です。後述するように、少なくともいったんは下げ止まり、反発となってもおかしくないでしょう。

なお2020年3月以来の上昇トレンド自体はまだ続いているとみられます。現行第iv波終了後には、5月高値(35,091ドル)を上回る展開(=第v波)が想定されます。

【時間足・波動分析】
NYダウは、35,091ドル(5/10高値)から第iv波の調整局面が進行中とみられます。
第ii波(2/25~3/4の調整)のパターンが「ジグザグ」だったことから、オルタネーション(交互)により、現行の第iv波は「フラット」、「トライアングル」など保ち合い型パターン(=日柄調整)を形成する可能性が高いでしょう。

34,849ドル(6/1高値)からは、第iv波のc波の下げに位置付けられます。
月曜日(6/14)には一時34,211ドルまで下げましたが、その後は180ドル以上値を戻しました。時間足チャートの↑箇所にあるように、NYダウは3月からの上昇チャネル下限で急速に下げ渋った格好となっています。加えてこの日の日足ローソク足は、下ヒゲ長い短陰線「たくり」となりました。これは目先の底入れを暗示しています。

仮に第iv波が「トライアングル」(a-b-c-d-e)を形成していくのなら、おそらく6/14安値がc波の終点=d波の始点でしょう。そうであればNYダウは近いうちに、トライアングルから上放れる展開となるでしょう。

一方、34,211ドルを終値でも割り込むと、34,161-33,999ドル(5/19~6/1の上昇に対する50-61.8%押し)へ下押すことになりそうです。
【6月15日8:30更新】
NYダウ時間足エリオット波動分析

<米ドル/円>
米ドル/円日足エリオット波動分析
【日足・波動分析】注目される今週から動きが出るか?
3/31に付けた米ドル/円高値・110.970円(当社レートで110.941円)からの米ドル安・円高(=第(2)波)は、4/23の107.480円(同107.466円)を以て終了した可能性があります。そうであれば、今は第(3)波・米ドル高・円安トレンドの初動段階ということになります。

なお第(3)波の上昇幅は、第(1)波(102.590円(1/6)→110.970円(3/31))と等倍~1.618倍と想定されます。言い換えますと、第(3)波の想定上昇幅は8.38円~13.56円ということです。107.480円から第(3)波が始まったとすると、第(3)波ターゲットは115.860円~121.040円となります。

今週(6/14-6/18)は15日・16日に米FOMC、17日・18日に日銀決定会合、これら重要イベントがある注目週です。また、一目均衡表では17-18日に「雲のねじれ」が生じます。今週を境に、この先の方向性が出るかが注目されます。

【時間足・波動分析】
109.700円(5/3、当社レートでは109.651円)以来のマルii波とカウントされます。そのパターンはおそらく(ランニング)フラットでしょう。110.330円(6/4)からの米ドル安・円高は、マルii波中(c)波に位置付けられます。

前レポート(6/11)では、マルii波の(c)波が109.241円~108.569円(4/23-6/4の米ドル/円上昇の38.2%-61.8%押し)レンジ内で終わる可能性があると書きました。この想定レンジ内に、直近の109.190円(6/7)は入っています。

マルii波は終わり、マルiii波の米ドル高・円安トレンドが始まった可能性があります。そうであれば、110.330円(6/4)を目先的にもクリアし、さらに110.970円(3/31)を早々に試すでしょう。

反面109.190円を下回ると上記見通しはキャンセルされ、108.560円(5/25)を試すでしょう。108.560円をも下回る場合には、米ドル/円の持続的な上昇トレンド(=第(3)波)が始まる前に、いったん107.480円を下回る展開を想定する必要があります。
米ドル/円時間足エリオット波動分析

(出所: マネースクエアFXチャート) 米ドル/円日足・一目均衡表
米ドル/円日足一目均衡表チャート

【実効円レート】
足元の名目実効円レートは2018年5月以来3年ぶりの円安水準です。今後も円安トレンドは続くとみられ、当面2018年1月上旬に付けた安値(95.460)を目指す展開を想定しています。ちなみに2018年1月上旬当時の米ドル/円レートは、1米ドル=113.300円付近でした。

【ドルインデックス】
ドルインデックスは、93.437(3/31高値)からのドル安をマルv波とカウントしています。順当にいけばドルインデックスは1月安値(89.209)を下回ることが想定されますが、それはドル安トレンドの最終局面となるでしょう。なお理想的なマルv波ターゲットは、マルi波(20/3/20高値102.992→20/3/27安値98.270)とマルv波が下げ幅において等しくなる水準(88.715)です。

なお今後1月安値を下回らず、90.627(6/4高値)を上回る動きが生じた場合には、ドル安トレンド終了の可能性が出てきます。現在、この節目に接近しており要注目です。

いずれにしても、4月以降の米ドル安は最終局面にあり、今はその見極めタイミングを迎えている、といえそうです。
【6月15日9:40更新】
名目実効円レートチャート
ドルインデックス日足エリオット波動分析

筆者プロフィール

宮田 直彦(みやた なおひこ)

1986年4月国際証券(現:三菱UFJモルガン・スタンレー証券)入社。個人向け営業を経てエジプトに派遣留学。帰国後、トレーダーやリテール向け情報提供、機関投資家セールスを経て1999年チーフ・テクニカルアナリスト就任。エリオット波動理論によるテクニカル分析の第一人者として活躍。内外機関投資家から広く支持を受けており、日経ヴェリタスアナリストランキングではトップ3の常連。2020年11月マネースクエア入社。チーフテクニカルアナリスト・マネースクエアアカデミア学長に就任。国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe®)

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