宮田エリオット波動レポート

マーケット見通し(短期アップデート) ※3月5日更新

2021/03/05 11:26

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【日経平均】
・今年前半の正念場
【当面の想定レンジ】 27,600~29,500円

【NYダウ】
・1月安値を維持できるか注目
【当面の想定レンジ】 29,800~31,500ドル

【米ドル/円】
・108.230円を試す局面
【当面の想定レンジ】 107.000~109.850円

<日経平均>

【短期波動分析】今年前半の正念場
2020年3月安値(16,358円)以来、第(1)波の上昇トレンドとカウントしています。
第(1)波が続いているとしたら、32,000円も射程圏です。
[31,414-32,117円]…1989年から2008年までの下落に対する76.4%-78.6%戻り

もっとも現在、この強気見通しの成否が問われています
3月5日の午前9時30分時点で日経平均は28,500円を下回っており、2/16高値からの下げ幅は2200円超となりました。昨年3月安値からの上昇トレンドにおいて、最大の下げ幅です。
ただし今のところ、下げ率では最大ではありません。過去1年間の上昇中、もっとも下げたのは2020/3/25-3/23です(9.49%の下落)。

はたして上昇第(1)波中最後の上昇が残っているのか、あるいは、既に調整第(2)波に入ったのか。今年最大の正念場を迎えたといえましょう。



【時間足分析】
28,538-28,024円(昨年12/22からの上昇に対する50-61.8%押し)を維持する限りは、上昇第(v)波(=2020年3月からは13波目)の可能性はまだ残っているとみられます。

その反面、28,000円を終値で下回ると、1年間のラリー終了の可能性が高まります。
【3月5日9:45更新】

<NYダウ>

【NYダウ日足分析】 1月安値を維持できるか注目
3月4日、NYダウは一時30,547ドルまで下落。一時は下げ幅が720ドルを超えましたが、345ドル安まで戻し、終値は55日MA(30,875ドル)を維持しました。

ただし、より大きな視点に立つと、2020年3月安値(18,213ドル)からの5波動構成による上昇が終わった可能性があります。特に1月安値(29,856ドル)を下回ると、本格調整局面に入った可能性が高まるので要注意です。

【S&P500の時間足分析】
足元では、大きく二つの波動カウントがあります。一つは弱気、もう一つは強気です。
(弱気)3805(2/23)からの第(ii)波リバウンドは3914(3/1)を以て終わりました。第(ii)波のパターンは「フラット」です。そこからは第(iii)波の下落が進行中とカウントされます。この見方によれば、S&P500は短期的にも3694(1/29)を大きく下回る展開となりそうです。

(強気)3月4日の安値(3723)を以て、3950(2/16)からの調整が終わったか、ほぼ終わった、というものです。パターンは「ジグザグ」です。今後3694を下回らずに3805を上回ることができれば、この波動カウントが優位となるでしょう。
【3月5日8:45更新】



<米ドル/円>

【短期波動分析】108.230円を試す局面
2020年3月24日の111.710円からのドル安円高は、2015年を起点とする大型トライアングル(A-B-C-D-E)中、最後のE波に位置付けられます。そして、この9ヵ月余りにわたったE波が102.590円(1/6)を以て完了した可能性が高いとみています。

既に米ドル/円は、13週移動平均線(MA)、26週MA、200日MA、これらを明確に上回っています。そして52週MAからの上昇も鮮明になってきました。

順当なら13週MAと26週MAが3月にゴールデンクロスを形成します(来週にも形成する可能性があります)。これらのことは、米ドル/円の中期上昇トレンド入りを示しています。

3月4日に米ドル/円は、短期的なターゲットとしていた107.150円(昨年3月から今年1月までの米ドル/円下落に対する50%戻り)を一気にブレイクしました。
翌5日には一時108円処へ上昇し、目先的にも108.230円(同61.8%戻り)を試す局面を迎えています。

なお108.230円をブレイク後は、109.850円(2020/6/5)試しが視野に入ります。

【時間足分析】
1月以来の上昇トレンドから上放れ、第3波のドル高・円安トレンド(2/23の104.920円が起点)が加速しています。上述のように、目先的にも108.230円を試す局面となっていますが、この辺りで第3波中最初の天井(マルi波)を付けるかもしれません。
すると来週以降は107円付近への反落(マルii波)もあり得ます。もっとも、その後はマルiii波の大幅上昇が想定されます。
【3月5日10:45更新】

筆者プロフィール

宮田 直彦(みやた なおひこ)

1986年4月国際証券(現:三菱UFJモルガン・スタンレー証券)入社。個人向け営業を経てエジプトに派遣留学。帰国後、トレーダーやリテール向け情報提供、機関投資家セールスを経て1999年チーフ・テクニカルアナリスト就任。エリオット波動理論によるテクニカル分析の第一人者として活躍。内外機関投資家から広く支持を受けており、日経ヴェリタスアナリストランキングではトップ3の常連。2020年11月マネースクエア入社。チーフテクニカルアナリスト・マネースクエアアカデミア学長に就任。国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe®)

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