(AM) トルコリラに対する新たな下押し圧力

2020/09/29 09:29

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・英中銀副総裁の発言を受けてマイナス金利導入観測が後退
・アゼルバイジャンとアルメニアが軍事衝突。市場は両国の争いにトルコが関与することを懸念

(欧米市場レビュー)

28日の欧米時間の外為市場では、トルコリラが下落。対米ドルや対円で過去最安値を更新し、リラ/円は一時13.213円へと値下がりしました。ナゴルノカラバフ自治州をめぐる懸念がリラに対する下押し圧力となりました(*後述)。

英ポンドは堅調に推移。一時、英ポンド/米ドルは1.29254米ドル、英ポンド/円は136.178円へと上昇しました。ラムズデンBOE(英中銀)副総裁の発言(*後述)が英ポンドの支援材料となりました。

(本日の相場見通し)

ラムズデンBOE(英中銀)副総裁は28日、英ソサイエティ・オブ・プロフェッショナル・エコノミスツとのインタビューで「政策金利は現時点で(現状の)0.10%が実質的な下限をみている」と語りました。それを受けて市場ではBOEのマイナス金利の導入観測が後退しており、それが引き続き英ポンドの支援材料となりそうです。目先の上値メドとして、英ポンド/米ドル1.30024ドル(9/16高値)、英ポンド/円200日移動平均線(9/28時点で136.836円)が挙げられます。

***

トルコリラは一段と下落する可能性があります。ナゴルノカラバフ自治州で27日、アゼルバイジャンとアルメニアの大規模な軍事衝突が発生。衝突は28日も続きました。同州は両国が領有権を主張しています。トルコはアゼルバイジャンへの支持を表明しました。トルコはこれまでにシリア内戦やリビア内戦に関与。アゼルバイジャンとアルメニアの争いにもトルコが関与することを市場は懸念しています。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


topへ