(AM) 豪ドルが軟調。対円で7月1日以来の安値圏

2020/09/28 08:52

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・市場では、RBA(豪中銀)が次回会合で追加緩和に踏み切るとの観測あり
・RBA副総裁が為替介入に言及したことも豪ドルの重石

(欧米市場レビュー)

25日の欧米時間の外為市場では、米ドルが堅調に推移。一時、米ドル/円は105.669円へと上昇し、ユーロ/米ドルは1.16093米ドル、豪ドル/米ドルは0.70051米ドルへと下落しました。欧州で新型コロナウイルスの感染が再拡大していることでユーロが対米ドルで下落。対ユーロでの米ドル買いが他通貨にも波及したとみられます。

(本日の相場見通し)

本日(28日)は米国やユーロ圏、英国などの主要経済指標の発表がありません。主要国の株価動向米国の政治情勢が材料になりそうです。株価が上昇するなどしてリスク回避の動きが強まる場合、米ドルや円が堅調に推移する可能性があります。ユーロ/米ドルや英ポンド/米ドル、クロス円は下押すかもしれません。一方、リスク回避局面では米ドルと円のいずれも買われやすい傾向があるため、米ドル/円は明確な方向感が出にくいとみられ、105円台で上下動する展開が想定されます。

***

豪ドルは先週(9/21- )、一時対米ドルで7月20日以来、対円で7月1日以来の安値を記録しました。

足もとの豪ドル下落の背景として、「RBA(豪中銀)が10月6日の次回会合で政策金利や3年物豪国債の利回り目標(現在はいずれも0.25%)を引き下げる」との観測が挙げられます。

また、デベルRBA副総裁が為替介入(=豪ドル売り?)に言及したことも豪ドルの重石となっています。デベル副総裁は9月22日の講演で「インフレ率と雇用の目標達成に向けて為替介入やマイナス金利など様々な金融政策の選択肢を精査している」と述べ、「豪経済にとって為替レート(豪ドル)の下落は明らかに恩恵がある」と語りました。ただし一方で、「豪ドルがファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)に沿っていることを踏まえると、介入が効果を発揮するかは不透明だ」ともしました。

RBAの追加緩和観測を背景に、豪ドルは軟調に推移する可能性があります。目先、豪ドル/米ドル0.67753米ドル(6/15安値)、豪ドル/円200日移動平均線(9/25時点で72.849円)が下値メドになりそうです。

※豪ドル/NZドルのテクニカル分析は、本日28日の『テクニカル・ポイント』をご覧ください。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


topへ