(PM) NZ中銀が追加緩和の用意があると表明

2020/09/23 15:06

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・RBNZ(NZ中銀)は金融政策を据え置く一方、FLPを年内に実施する可能性を示す
・声明の内容を受け、市場ではマイナス金利を導入するとの観測が一段と高まりそう

RBNZ(NZ中銀)は本日(23日)、金融政策の現状維持を決定。政策金利(0.25%)と大規模資産購入プログラムの規模(1000億NZドル)のいずれも据え置きました。

声明では、「追加の刺激策を提供する用意がある」と表明。追加刺激策には「貸し出し向けの資金供給プログラム(FLP*)の実施マイナス金利外国資産の購入が含まれる」とし、FLPは年内に準備が整うとの見方を示しました。

*RBNZは「FLPの実施によって銀行はRBNZから低金利で資金調達ができるようになる(銀行の借り入れ金利が低下する)」としています。

声明はまた、「とりわけオークランドでの新型コロナウイルスの流行に伴う制限措置によって経済活動や企業・消費者の信頼感が抑制されている」と指摘。「国内外の景気低迷が続き、また賃金助成制度などNZ政府の景気支援策の解除が開始されているため、失業や企業の閉鎖が(今後)増加するだろう」としました。

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NZの4-6月期GDP(国内総生産)成長率は前期比マイナス12.2%と、過去最大の落ち込みを記録。市場では、RBNZはいずれマイナス金利を導入するとの観測があり、時期は2021年4-6月期との見方が有力です。今回の声明では「失業や企業の閉鎖が今後増加するだろう」との見通しが示されており、マイナス金利導入観測は一段と高まる可能性があります。RBNZの金融政策面からみれば、NZドルは上昇しにくいかもしれません。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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