(AM) 米FRB当局者の発言、NZ中銀会合に注目!!

2020/09/23 08:49

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・米FRB当局者が講演。金融政策の先行きについて新たな材料が提供されれば、米ドルが反応しそう
・NZ中銀は金融政策の現状維持を決める可能性大。焦点は声明や議事録でマイナス金利導入観測が高まるか否か

(欧米市場レビュー)

22日の欧米時間の外為市場では、米ドルが堅調に推移。一時、米ドル/円は105.036円へと上昇し、ユーロ/米ドルは1.16894米ドル、豪ドル/米ドルは0.71536米ドルへと下落しました。エバンズ米シカゴ連銀総裁が「インフレ率が平均2%になる前に利上げすることは可能」と述べ、米ドルの支援材料となりました。

トルコリラは下落。対米ドルや対円(一時13.574円へと下落)のいずれも、過去最安値を更新しました。TCMB(トルコ中銀)が24日に定例会合を開きます。市場では、1週間物レポ金利(主要政策金利。現行8.25%)を据え置く一方、後期流動性貸出金利(現行11.25%)を引き上げるとの観測があります。ただ、リラ安に歯止めをかけるためには、1週間物レポ金利の引き上げが必要と市場は考えています。

(本日の相場見通し)

本日(23日)は、パウエルFRB(米連邦準備理事会)が下院特別小委員会で証言を行い、また多くのFRB当局者が講演を行います。

FRB当局者の講演(パウエル議長は証言)予定は以下の通り。時間は日本時間。
〇メスター・クリーブランド連銀総裁(23日22:00)
〇パウエルFRB議長(23:30)
〇エバンズ・シカゴ連銀総裁(24日00:00)
〇ローゼングレン・ボストン連銀総裁(01:00)
〇ボスティク・アトランタ連銀総裁(02:00)
〇カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(02:00)
〇クオールズFRB副議長(03:00)
〇デイリー・サンフランシスコ連銀総裁(04:00)

この中で今年のFOMC(米連邦公開市場委員会)で投票権を持つのは、FRB議長とFRB副議長(両名は常任)、クリーブランド連銀総裁とミネアポリス連銀総裁(両名は輪番)です。

22日の外為市場では、エバンズ総裁の発言(欧米レビュー参照)が材料となりました。本日もFRB当局者の講演が材料になる可能性があり、講演で金融政策の先行きについて新たな材料が提供された場合、市場が反応しそうです。当局者の講演内容についてタカ派的と市場が受け止めれば、米ドルが堅調に推移する可能性がある一方、講演をハト派的だと市場が判断すれば米ドルが軟調に推移するとみられます。米ドル/円の目先のメドとして、上値が106.512円(9/3高値)、下値は104.000円(9/21安値)が挙げられます。

***

本日、RBNZ(NZ中銀)が金融政策を発表します(日本時間11:00)。政策金利は現行の0.25%に据え置かれるとみられ、LSAP(大規模資産購入)プログラムの規模も1000億NZドルに維持されそうです。

その通りの結果になれば、声明や議事録で金融政策の先行きについて新たな手掛かりが提供されるかに注目です。RBNZは「政策金利は少なくとも2021年3月まで据え置く」との方針を示す一方、必要ならマイナス金利を導入する可能性を示唆。市場では、政策金利は2021年4-6月期にマイナスになるとの観測があります。声明や議事録でマイナス金利の導入にこれまで以上に前向きな姿勢が示された場合にはNZドルに対して下押し圧力が加わる可能性があります。

*NZドル/円については、本日23日の『テクニカル・ポイント』をご覧ください。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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