(AM) NYダウが1カ月半ぶりの安値。リスク回避で米ドル高や円高が進行

2020/09/22 08:54

デイリーフラッシュ


【ポイント】
・米国など主要国の株価動向。株価が軟調に推移すれば、米ドル高や円高の展開か
・本日22日、米FRB議長が議会証言。米景気に対する見方や金融政策の先行きについて新たな手掛かりが提供されれば、市場が反応しそう

(欧米市場レビュー)

21日の欧米時間の外為市場では、米ドルが堅調に推移。一時、ユーロ/米ドルは1.17302米ドル、ユーロ/円は122.492円、豪ドル/米ドルは0.71985米ドル、豪ドル/円は75.239円へと下落しました。欧州や米国の主要株価指数が総じて下落したことでリスク回避の動きが強まり、円高や米ドル高の材料となりました。

トルコリラは、対米ドルや対円でいずれも過去最安値を更新。リラ/円は一時13.649円へと下落しました。TCMB(トルコ中銀)は24日に定例会合を開きます。市場では、1週間物レポ金利(主要政策金利。現行8.25%)を据え置いたまま、後期流動性貸出金利(現行11.25%)を引き上げるとの観測があります。

(本日の相場見通し)

NYダウは21日、前営業日比509.72ドル安の27147.70ドルで取引を終え、約1カ月半ぶりの安値を記録。「新型コロナウイルスの感染拡大によって欧州でロックダウン(都市封鎖)が再導入される」との懸念や、「米国の追加の景気対策法案の成立が遅れる」との観測が下押し圧力となり、ダウの下げ幅は一時900ドルを超えました。

本日(22日)は引き続き、米国など主要国の株価動向が材料になりそうです。欧州でのロックダウンの懸念などから株価は軟調に推移する可能性があり、その場合にはリスク回避の動きが強まりそうです。リスク回避は米ドル高や円高の要因となり得ます。目先の下値メドとして、豪ドル/円74.801円(7/30安値)、NZドル/円200日移動平均線(21日時点で68.820円)が挙げられます。

※豪ドル/円のテクニカル分析については、本日の『テクニカル・ポイント』をご覧ください。

パウエルFRB(米連邦準備理事会)議長が下院金融サービス委員会で証言を行います(日本時間23:30)。証言は米景気動向について先週のFOMC(米連邦公開市場委員会)後の会見に沿った内容になるとみられ、その場合には株式市場や外為市場に大きな反応はないかもしれません。一方、景気認識が変化する、あるいはFRBの金融政策の先行きに関して新たな手掛かりが提供されれば、株式市場や外為市場が反応しそうです。

本日は日本が祝日です。市場参加者が通常よりも減少して流動性が低下するため、突発的なニュースが出た場合には値動きが増幅する可能性があり、注意が必要です。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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