(AM) 本日、日英南アの中銀が金融政策を発表!!

2020/09/17 09:28

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・日銀は金融政策の現状維持を決定しそう。黒田総裁の会見で金融政策の先行きについて新たな手掛かりが示されるかが焦点
・英中銀も現状維持か。声明などで追加緩和が示唆されるかどうか
・南アフリカ中銀については、「据え置き」と「0.25%の利下げ」で市場の見方が分かれる。どのような結果になってもランドが反応しそう

(欧米市場レビュー)

16日の欧米時間の外為市場では、米ドルが下落した後に反発。FOMC(米連邦公開市場委員会)の声明がハト派的な内容となるとの観測から欧州時間からNY時間午前にかけて米ドルは軟調に推移。一時米ドル/円は104.805円へと下落し、ユーロ/米ドルは1.18793米ドル、豪ドル/米ドルは0.73407米ドルへと上昇しました。

その後、FOMC声明が発表されると米ドルは堅調に推移へ。一時、米ドル/円は105円台へと上昇し、ユーロ/米ドルは1.17858米ドル、豪ドル/米ドルは0.72779米ドルへと下落しました。声明のハト派的な内容は市場にある程度織り込まれていたと考えられるほか、2020年の米GDP(国内総生産)成長率見通しを6月時点のマイナス6.5%からマイナス3.7%へと上方修正し、米ドルを下支えしました。

※FOMCの結果については、本日17日の『ファンダメ・ポイント』で詳しく解説しています。

トルコリラは対米ドルや対円で過去最安値を記録。リラ/円は13.945円へと下落しました。格付け会社のムーディーズが11日にトルコの格付けを「B1」から「B2」へ1段階引き下げたことが引き続き、リラに対する下押し圧力となりました。「B2」は投資適格級最低の「Baa3」から5段階下の格付けです。

(本日の相場見通し)

本日(17日)、日銀BOE(英中銀)SARB(南アフリカ中銀)が金融政策を発表します。各中銀が下す政策決定に注目です。

日銀は現状維持を決定しそうです。その通りの結果となり、黒田総裁の会見も内容に目新しさがなければ、市場に大きな反応はみられないかもしれません。日銀の金融政策は通常正午頃(日本時間)に発表され、黒田総裁の会見は15:30開始予定です。

BOEも政策を据え置く(政策金利0.10%、資産購入プログラムの規模7450億ポンド)とみられます。一方で、市場では「年内に資産購入プログラムの規模が拡大される」という観測があります。声明の内容や9人の政策メンバーの投票行動(会合で規模拡大を主張したメンバーがいたかどうか)に注目です。それらを受けて追加緩和観測が市場で高まる場合には、英ポンドが軟調に推移しそうです。BOEの金融政策は20:00に発表されます。

SARBは前回7月の会合で0.25%の利下げを決定しました。ただ、会合では5人の政策メンバーのうち2人が「据え置き」を主張。利下げは3対2の僅差で決まりました。また、SARBは今年に入ってから合計3.00%の利下げを行ったこともあり、その効果を見極めるため本日の会合では政策金利を据え置くことも考えられます。

一方で、南アフリカの4-6月期GDPは前期比年率マイナス51.0%。また、7月のCPI(消費者物価指数)は前年比3.2%と、SARBのインフレ目標(3~6%)の下限近辺でした。それらは利下げを促す要因となり得ます。

市場の見方は「据え置き」と「0.25%の利下げ」で分かれています。そのため、SARBがどのような決定を下しても、南アフリカランドが反応する可能性があります。利下げ決定された場合、ランドは上値が重い展開になりそうです。ランド/円の目先のメドとして、上値が200日移動平均線(16日時点で6.547円)、下値は6.194円(9/9安値)が挙げられます。SARBの政策金利は22:00過ぎに発表されます。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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