(AM) 13日、メキシコ中銀会合。利下げか!?

2020/08/13 09:29

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・NYダウは約6カ月ぶりの高値。主要国株価の上昇は米ドル安や円安の材料になり得る
・BOM(メキシコ中銀)は利下げを決定しそう。利下げ幅が市場予想通り0.50%なら、声明で追加利下げを示唆するか否かが焦点

(欧米市場レビュー)

12日の欧米時間の外為市場では、米ドルが軟調。一時、ユーロ/米ドルは1.18128米ドル、ユーロ/円は126.169円、豪ドル/米ドルは0.71720米ドル、豪ドル/円は76.663円へと上昇する一方、米ドル/円は106円台後半で推移しました。欧米の株価が上昇したことでリスク回避の動きが後退し、米ドル安や円安の材料となりました。

RBNZ(NZ中銀)は日本時間午前11時に金融政策を発表。政策金利を過去最低の0.25%に据え置く一方、LSAP(大規模資産購入)プログラムの規模を600億NZドルから1000億NZドルへと拡大しました。“政策金利とLSAPプログラムのいずれも据え置く”との見方も市場ではあったため、金融政策発表後にNZドルは下落。しかし、欧米時間に入ると、全般的に米ドル安や円安が進んだ影響によってNZドル/米ドルやNZドル/円は上昇へ。結局、RBNZの金融政策発表後の下げ幅以上に上昇しました。

(本日の相場見通し)

NYダウは12日、前日比289.93ドル高の27976.84ドルで取引を終え、終値としては2月21日以来、約6カ月ぶりの高値を記録。トランプ米大統領が11日、「米モデルナが開発を進める新型コロナウイルスのワクチンについて1億回分の供給を受けることで同社と合意した」と発表したことで、投資家の心理が改善しました。

主要国の株価上昇は、米ドル安や円安の要因となり得ます。本日(13日)は引き続き主要国の株価動向が材料になるとみられ、株価が一段と上昇した場合には米ドルや円が軟調に推移し、ユーロ/米ドルや英ポンド/米ドル、クロス円は上値を試す可能性があります。

豪ドルについては、豪州の7月雇用統計に注目です(日本時間10:30発表)。市場予想は失業率が7.8%、雇用者数は前月比4.00万人増。失業率は6月の7.4%から悪化し、また雇用増も6月の21.08万人から鈍化するとみられています。雇用統計が市場予想よりも弱い結果になれば、豪ドルは上値が重い展開になりそうです。目先の上下のメドとして、豪ドル/米ドル0.70597米ドル(7/24安値)と0.72369米ドル(8/5高値)、豪ドル/円74.801円(7/30安値)と76.869円(7/22高値)が挙げられます。

***

本日、BOM(メキシコ中銀)が政策金利を発表します(日本時間では14日03:00)その結果がメキシコペソの動向に影響を与える可能性があります。

BOMは6月の前回会合で0.50%の利下げを行い、現在の政策金利は5.00%。メキシコ経済は「コロナ」によって打撃を受け、4-6月期のGDP(国内総生産)速報値は前期比マイナス17.3%でした。6月CPI(消費者物価指数)は前年比3.33%と、BOMのインフレ目標である3%を上回ったものの、景気を支援するためBOMは追加利下げに踏み切りそうです。

市場では、0.50%の利下げが決定されるとの見方が有力。そのため、利下げ幅が0.25%にとどまる、あるいは利下げが見送られた場合にはメキシコペソが上昇するとみられます。一方、0.50%の利下げが決定されれば、声明で追加利下げが示唆されるかどうかが焦点になりそうです。その手掛かりとして、会合における5人の政策メンバーの投票行動、メキシコ景気やインフレに関するBOMの見解に注目。追加利下げが示唆された場合、メキシコペソは軟調に推移する可能性があります。

※ メキシコペソ/円のテクニカル分析については、本日の『テクニカル・ポイント』をご覧ください。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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