(AM) NZ中銀政策会合に注目!!

2020/08/12 08:59

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・RBNZ(NZ中銀)は大規模資産購入プログラムを拡大するか否か
・RBNZはまた、「NZドル高への懸念を強めるか」、「マイナス金利についてどの程度言及するか」も焦点になりそう
・米長期金利の動向。一段と上昇すれば米ドルは底堅い展開か

(欧米市場レビュー)

11日欧米時間の外為市場では、米ドルが強含み。一時、米ドル/円は106.642円へと上昇し、豪ドル/米ドルは0.71315米ドル、NZドル/米ドルは0.65708米ドルへと下落しました。米国の長期金利(10年債利回り)が上昇し、米ドルの支援材料となりました。

トルコリラも堅調に推移。リラ/円は一時、14.733円へと値上がりしました。TCMB(トルコ中銀)が「プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)向けに実施している政策金利(8.25%)を下回る金利での貸し付けを12日から停止する」と発表。低金利での貸し付けを止めて資金調達コストを上昇させることによってリラを下支えすることが狙いとみられます。プライマリーディーラーは先週まで7.25%の金利で借り入れが可能でした。

(本日の相場見通し)

本日(12日)、RBNZ(NZ中銀)が金融政策を発表します(日本時間11:00)。

「政策金利は現行の0.25%に据え置かれる」との見方で市場はほぼ一致。市場の関心は「LSAP(大規模資産購入)プログラムの規模(現行600億NZドル)が拡大されるか否か」へと向いています。規模が拡大された場合、NZドルが軟調に推移する可能性があります。

また、RBNZが声明や総裁会見で“NZドル高への懸念を強めるかどうか”や“マイナス金利の導入についてどの程度言及するか”にも注目です。声明は日本時間11:00に公表され、総裁会見は同12:00から始まります。

NZドル高については前回6月会合時の声明で「NZドルの上昇が(NZの)輸出収益をさらに圧迫している」との見方が示されました。また、市場では“RBNZはいずれマイナス金利を導入する”との観測があります。RBNZがNZドル高への懸念を一段と強める、あるいはマイナス金利導入観測が市場で高ある場合、NZドルは上値が重い展開になりそうです。目先の上下のメドとして、NZドル/米ドル0.63805米ドル(6/15安値)と0.67150米ドル(7/31高値)、NZドル/円68.149円(6/12安値)と71.628円(7/23高値)が挙げられます。

***

本日はまた、米国の長期金利(10年債利回り)の動向も材料になるかもしれません。米長期金利は11日に一時0.66%へと上昇し、約1カ月ぶりの高値を記録。プーチン・ロシア大統領が「新型コロナウイルス感染症のワクチンを承認した」と発表したことで世界経済の正常化への期待が市場で高まり、米国債が売られました。

米長期金利が一段と上昇すれば、米ドルが底堅く推移するとみられます。主要国の株高も加われば、米ドル/円は107台へと上昇する可能性があります。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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