(AM) 英中銀が金融政策を発表。英ポンドが反応しそう

2020/08/06 09:19

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・主要国の株価動向
・新型コロナウイルス経済対策をめぐる米与野党協議の行方
・BOE(英中銀)は利下げや資産買い入れ枠の拡大を示唆するか否か

(欧米市場レビュー)

5日の欧米時間の外為市場では、米ドルや円が軟調に推移。一時、ユーロ/米ドルは1.19033米ドル、ユーロ/円は125.469円、豪ドル/米ドルは0.72369米ドル、豪ドル/円は76.357円へと上昇しました。NYダウが上昇したことでリスク回避の動きが後退し、米ドル安や円安材料となりました。NYダウの終値は前日比373.05ドル高の27201.52ドル。新型コロナウイルスのワクチン開発への期待や、米国の7月ISM非製造業景況指数の良好な結果(58.1。市場予想は55.0)が好感されました。

トルコリラは下落。対米ドルや対円で約3カ月ぶりの安値を記録しました。4日に翌日物スワップレートが急騰したことで、市場ではトルコリラの流動性をめぐる懸念が浮上。また、「翌日物スワップレートの急騰により、外国の複数の銀行がリラの支払いを履行できなかった」との報道があり、それもリラに対する下押し圧力となりました。トルコリラの翌日物スワップレートは4日に一時1050%へと上昇、7月30日の30%から急騰しました。

(本日の相場見通し)

本日(6日)は、主要国の株価動向が材料になりそうです。株価が堅調に推移すれば、リスク回避の動きが一段と後退して、米ドルや円が弱含む可能性があります。ユーロ/米ドルや豪ドル/米ドル、クロス円は上値を試す展開になるとみられる一方、米ドル/円は米ドル売りと円売りの綱引きとなり、比較的落ち着いた値動きになるかもしれません。

追加の新型コロナウイルス経済対策をめぐる米国の与野党協議にも注目です。トランプ米政権と民主党(野党)指導部は当初、7月30日までの追加経済対策の合意を目指していたものの、失業給付の特例措置などをめぐり両者には溝があり、協議は難航しています。追加経済対策でトランプ政権と民主党指導部が合意すれば、リスク回避の動きが後退する要因になりそうです。

本日はまた、BOE(英中銀)が金融政策を発表します(日本時間15:00)。市場では、政策金利(現行0.10%)と資産買い入れ枠(同7450億ポンド)のいずれも据え置かれるとの見方が有力。その通りの結果になれば、市場の関心は声明や議事録、金融政策報告、ベイリー総裁の会見へと移ります。

“BOEは11月にも利下げや資産買い入れ枠を拡大する”との観測が市場にはあります。ベイリー総裁の会見などで先行きの利下げや資産買い入れ枠の拡大が示唆されれば、英ポンドが軟調に推移しそうです。目先の下値メドとして、英ポンド/米ドル1.30000米ドル(心理的節目)、英ポンド/円200日移動平均線(5日時点で137.466円)が挙げられます。


執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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