(AM) 豪中銀政策会合、トルコCPIに注目!!

2020/08/04 08:44

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・RBA(豪中銀)の豪経済についての見解。ビクトリア州の行動制限強化の影響は!?
・トルコが抱える問題のひとつに高インフレ。CPI(消費者物価指数)上昇率の鈍化はトルコリラにとってプラス材料か
・外貨準備の減少などトルコリラにはマイナス材料が目立つ。CPIの結果を受けてリラが上昇したとしても、上昇は一時的に終わる可能性も

(欧米市場レビュー)

3日欧米時間の外為市場では、米ドルが強含み。一時、米ドル/円は106.431円へと上昇し、ユーロ/米ドルは1.16947米ドル、豪ドル/米ドルは0.70756米ドルへと下落しました。先週金曜日(7/31)に引き続き、ポジション調整が中心とみられます。

カナダドルも堅調。原油価格の上昇が支援材料となり、カナダドル/円は一時79.259円へと上昇しました。米WTI原油先物(原油価格の代表的な指標)9月物は前営業日比0.74ドル高の1バレル=41.01ドルで取引を終了。米国や中国の製造業の景況感指数が改善し、原油需要回復への期待が高まりました。

(本日の相場見通し)

本日(4日)、RBA(豪中銀)が金融政策を発表します(日本時間13:30)。

今回は政策金利(現行0.25%)と3年物豪国債の利回り目標(同0.25%前後)のいずれも、据え置かれるとみられます。その通りの結果になれば、市場の関心は声明へと移ります。

声明では、これまでと同様に「完全雇用に向けて進展があり、インフレ率が2-3%目標レンジ内で持続的に推移すると確信するまでは利上げしない」との姿勢が示されるとみられます。

焦点は、声明での“豪経済に関する見解”になりそうです。豪ビクトリア州は8月2日、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するために夜間外出の禁止など行動制限を強化(実施期間は9月中旬まで)。ビクトリア州のGDP(国内総生産)は豪全体の約4分の1を占めるため、同州の行動制限の強化は豪経済に大きな影響を与える可能性があります。声明で豪景気の先行きについて慎重な見方が示されれば、豪ドルは上値が重くなるかもしれません。豪ドル/円の目先の下値メドとして、73.987円(7/10安値)が挙げられます。

***

本日はまた、トルコの7月CPI(消費者物価指数)が発表されます(日本時間16:00)。市場予想は前年比12.10%と、上昇率は6月の12.62%から鈍化するとみられています。トルコが抱える問題のひとつに高インフレがあるため、CPIが市場予想を下回れば、トルコリラにとってプラス材料と考えられます。ただ、トルコリラには外貨準備の減少(トルコ当局はリラの買い支えが困難になる!?)やリビア情勢、マイナスの実質金利(政策金利から前年比のCPI上昇率を引いたもの)など、マイナス材料が目立つ状況です。CPIに結果を受けてトルコリラが上昇したとしても、上昇は一時的に終わる可能性があります。


執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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