(AM) 豪ビクトリア州が行動制限を強化。豪ドルの重石に!?

2020/08/03 09:24

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・新型コロナウイルスの感染拡大、米景気をめぐる懸念など、米ドルにはマイナス材料が目立つ。米ドル売り圧力が再び強まるかも
・豪ビクトリア州が夜間外出禁止などの措置を発表。豪景気回復が遅れるとの懸念が市場で高まる可能性あり

(欧米市場レビュー)

7月31日欧米時間の外為市場では、米ドルが反発。一時、米ドル/円は106.014円へと上昇し、ユーロ/米ドルは1.17604米ドル、豪ドル/米ドルは0.71327米ドルへと下落しました。週末・月末ということもあり、ポジション調整が中心とみられます。

格付け会社のフィッチは米国の格付けを最上位の「AAA」に据え置く一方、格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ(弱含み)」に引き下げると発表。ただ、発表されたのがNY時間終盤だったためか、格付け見通しの引き下げに対して市場に大きな反応はみられませんでした。

(本日の相場見通し)

米ドルは先週金曜日(7/31)に反発したものの、米ドル売り圧力は再び強まる可能性があります。米国では新型コロナウイルスの感染が引き続き拡大しており、また米景気の回復ペースが鈍化するとの市場の懸念は払しょくされていないからです。フィッチによる米格付け見通しの引き下げが、市場で改めて意識されるかもしれません。

本日(3日)、米国の7月ISM製造業景況指数が発表されます(日本時間23:00)。それが市場予想の53.6を下回る結果になれば、米ドルに対して下押し圧力が加わりそうです。

米ドル/円の目先のメドとして、下値が105.000円(心理的節目)、上値は106.848円(7/24高値)が挙げられます。

***

豪ビクトリア州は昨日(8/2)、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するために行動制限を強化しました。仕事や医療・介護を除いて夜間(午後8時~午前5時まで)の外出を禁止するほか、買い物は各世帯につき1人、1日1回のみ可。また、メルボルン(州都)の住民は自宅から5キロ圏外への移動を禁止します。措置の実施期間は9月中旬までです。

ビクトリア州のGDP(国内総生産)は豪全体の約4分の1を占めます。そのため、同州の行動制限の強化は豪経済に大きな影響を与える可能性があり、市場では豪景気の回復が遅れるとの懸念が高まるかもしれません。その場合、豪ドルは上値が重くなりそうです。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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