(AM) 米ドル/円が4カ月半ぶりの安値

2020/07/28 08:47

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・市場は米国景気の回復ペース鈍化を懸念。28日発表の米消費者信頼感指数が弱い結果になれば、米ドル安が一段と進むかも
・米国と中国の対立に要注意。対立の激化はリスク回避へとつながる可能性あり

(欧米市場レビュー)

27日欧米時間の外為市場では、米ドルが軟調に推移。一時、米ドル/円は105.118円へと下落し、ユーロ/米ドルは1.17796米ドル、豪ドル/米ドルは0.71458米ドル、NZドル/米ドルは0.66889米ドルへと上昇しました。米国での新型コロナウイルスの感染拡大により米景気回復ペースが鈍化するとの懸念のほか、FRB(米連邦準備理事会)の金融緩和が長期化するとの観測が米ドルに対する下押し圧力となりました。FRBは28-29日にFOMC(米連邦公開市場委員会)を開催。その結果は29日(日本時間30日午前3時)に発表されます。

(本日の相場見通し)

本日(28日)、米国の7月消費者信頼感指数が発表されます(日本時間23:00)。市場予想は94.5と6月の98.1から低下するとみられています。仮に市場の予想以上に低下した場合、米景気をめぐる懸念が一段と高まる可能性があります。米ドル安がさらに進むかもしれません。米ドル/円は105.000円(心理的節目)を下回れば、104.399円(3/13安値)が次の下値メドになりそうです。

米国と中国の対立にも引き続き注意が必要です。米国は21日、中国に対してヒューストン(米テキサス州)にある総領事館の閉鎖を命令(総領事館は24日に閉鎖)。その報復として中国は24日、米国に対して成都(中国四川省)の総領事館の閉鎖を命じました(総領事館は27日に閉鎖)。米中は新型コロナウイルスの対応や香港問題、貿易をめぐっても対立しており、関係が悪化しています。両国の対立が一段と激化した場合には、リスク回避の動きが強まる可能性があります。リスク回避は円高要因です。


執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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