(AM) 市場の関心はEU首脳会議へ!?

2020/07/17 08:43

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・EU首脳は17-18日の会議で復興基金について合意するか
・復興基金について合意する、あるいは少なくとも歩み寄りがみられれば、ユーロが上昇しそう

(欧米市場レビュー)

16日欧米時間の外為市場では、米ドルが堅調に推移。一時、米ドル/円は107.360円へと上昇し、ユーロ/米ドルは1.13680米ドル、豪ドル/米ドルは0.69578米ドル、NZドル/米ドルは0.65192米ドルへと下落しました。NYダウが軟調に推移するなか、リスク回避の動きが強まり、米ドルの支援材料となりました。

ECB(欧州中銀)は金融政策の現状維持を決定。主要リファイナンスオペ金利は0%、中銀預金金利はマイナス0.50%、限界貸出金利は0.25%に据え置き、またパンデミック緊急購入プログラムの規模は1兆3500億ユーロに維持しました。

※ECB理事会の結果について詳しくは、本日17日の『ファンダメ・ポイント』をご覧ください。

(本日の相場見通し)

17日と18日の2日間、EU(欧州連合)首脳会議がブリュッセルで開かれます。市場の関心はそれに向かいそうです。

首脳会議では、欧州委員会が5月に提案した域内経済を支援するための“7500億ユーロ規模の復興基金”について協議されます。

復興基金をめぐっては、財政規律を重視するオランダ、オーストリア、デンマーク、スウェーデンの4カ国は欧州委員会の提案した復興基金案に反対。EU加盟27カ国の首脳が復興基金について合意できるかが首脳会議の焦点になりそうです。

復興基金に関する報道や各国首脳の発言が出てくれば、市場が反応するとみられます。復興基金合意への期待が高まる場合、ユーロが堅調に推移しそうです。ユーロ/米ドル1.14819米ドル(3/9高値)に向けて上昇するかもしれません。

EU首脳会議の結果は週末に判明する可能性があります。その結果次第で週明け月曜日(20日)の外為市場は大きく変動することも考えられます。復興基金についてEU首脳が合意する、あるいは合意に至らなくてもオランダなどの4カ国と他の首脳に歩み寄りがみられれば、ユーロが上昇するとみられます。一方、復興基金について進展がほとんどみられなかった場合、ユーロに対して下押し圧力が加わりそうです。

※本日の『ファンダメ・ポイント』では、復興基金について解説していますのでご覧ください。
※ユーロ/米ドルのテクニカル分析は、本日の『テクニカル・ポイント』をご覧ください。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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