(AM) 目先、方向感の乏しい展開か

2020/07/10 09:01

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・NYダウはこのところ26000ドル前後で推移。良好な米経済指標と新型コロナウイルスの感染拡大への懸念の綱引きの状況か
・ダウに方向感がなければ、外為市場も明確な方向感は出にくいかも
・本日10日、カナダの雇用統計発表。雇用情勢は改善するか

(欧米市場レビュー)

9日欧米時間の外為市場では、米ドルが堅調に推移。一時、ユーロ/米ドルは1.12786米ドル、ユーロ/円は120.910円、豪ドル/米ドルは0.69480米ドル、豪ドル/円は75.544円へと下落する一方、米ドル/円は107円台前半での“もみ合い”となりました。NYダウが軟調に推移するなか、リスク回避の動きが強まりました。また、米連邦最高裁判所がトランプ大統領の財務記録をNY州検察当局の要求に応じて開示するように認めたことも、リスク回避の一因となりました。

メキシコの6月CPI(消費者物価指数)は前年比3.33%と、上昇率は市場予想(3.20%)以上に5月の2.84%から加速したものの、メキシコペソの反応は限定的でした。

(本日の相場見通し)

本日(10日)は米国の6月PPI(生産者物価指数)が発表されますが、材料としては力不足の感があります。引き続き、米国など主要国の株価動向が材料になりそうです。

NYダウ(米国の代表的な株価指数)はこのところ26000ドル前後で推移しており、目先の方向感が失われつつあるようにみえます。最近の米国の経済指標はおおむね良好な結果の一方、米国では新型コロナウイルスの感染拡大が続いています。以前の市場は前者の方を意識していましたが、最近は後者も意識されているのかもしれません。

NYダウは当面、26000ドル前後で推移する可能性があります。ダウに方向感がなければ、外為市場は日々上下動したとしても、明確な方向感は出にくいかもしれません。米ドル/円は目先、105.915円(5/7安値)~108.372円(7/9時点での200日移動平均線)の間で推移しそうです。

※米ドル/円のテクニカル分析については、本日10日の『テクニカル・ポイント』をご覧ください。

カナダドルについては、カナダの6月雇用統計が材料になる可能性があります(日本時間21:30発表)。市場予想は失業率が12.0%、就業者数は前月比70.00万人増と、いずれも5月の13.7%、28.96万人増から改善するとみられています。失業率や就業者数が市場予想以上に改善した場合、カナダドルの支援材料になりそうです。カナダドル/円の目先のメドとして、上値が79.648円(7/1高値)、下値は78.032円(6/12安値)が挙げられます。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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