(AM) メキシコペソ:本日9日発表のCPIに反応する可能性も!?

2020/07/09 09:09

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・米株式市場は、新型コロナウイルスの感染拡大よりも最近の良好な米経済指標の方に注目している模様
・米国株が上昇すればリスク回避の動きが後退し、米ドルや円が軟調に推移しそう
・メキシコのCPI(消費者物価指数)の結果を受け、メキシコ中銀の利下げ観測は変化するか

(欧米市場レビュー)

8日欧米時間の外為市場では、米ドルが軟調に推移。一時、米ドル/円は107.191円へと下落し、ユーロ/米ドルは1.13484米ドル、豪ドル/米ドルは0.69823米ドル、NZドル/米ドルは0.65749米ドルへと上昇しました。NYダウが堅調に推移したことでリスク回避の動きが後退し、米ドルに対して下押し圧力が加わりました。

(本日の相場見通し)

本日(9日)は引き続き、主要国の株価動向が手掛かり材料になりそうです。米株式市場は8日に反発し、NYダウは前日比177.10ドル(0.68%)高の26067.28ドルで取引を終了。また、ナスダック総合株価指数は同148.61ポイント(1.44%)高の10492.50ポイントで取引を終え、最高値を記録しました。6月雇用統計や6月ISM非製造業景況指数など最近の良好な米経済指標を受けた米景気回復への期待が、ダウやナスダックの支援材料となりました。

米国では新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない状況です。ジョンズ・ホプキンス大学のデータによると、米国の新型コロナウイルスの1日あたりの新規感染者は7日に6万人を超え、累計の感染者は8日に300万人に達しました。一部の州は経済活動の再開を休止したり、再開の計画を一段階前に戻したりしています。


ただ、現在の株式市場は新型コロナウイルスの感染拡大よりも最近の良好な米経済指標の方に注目しているようです。ダウなど米国株が上昇すれば、外為市場ではリスク回避の動きが後退する可能性があります。その場合、米ドルや円に対して下押し圧力が加わり、ユーロ/米ドルや豪ドル/米ドル、NZドル/米ドル、クロス円は堅調に推移するかもしれません。

最近の経済活動の再開休止などの影響は、8月以降に発表される経済指標で出てくると考えられ、いずれ米国株は下げ基調へと転じる可能性もあります。

***

本日(9日)、メキシコの6月CPI(消費者物価指数)が発表されます(日本時間20:00)。メキシコペソはその結果に反応する可能性があります。

BOM(メキシコ中銀)は6月25日の前回会合で0.50%の利下げを決定。政策金利を5.50%から5.00%へ引き下げました。新型コロナウイルスの影響によるメキシコ景気の悪化を受けて“BOMは今後、追加利下げを行う”との観測が市場にはあります。

CPIの市場予想は前年比3.20%と、5月の2.84%から上昇率が加速する見通し。BOM(メキシコ中銀)のインフレ目標の3%を3カ月ぶりに上回るとみられています。CPIが市場予想を大きく上回る結果になれば、BOMの追加利下げ観測は市場で後退する可能性があります。その場合、メキシコペソは上昇するかもしれません。なお、BOMの次回会合は8月13日です。



(出所:リフィニティブより作成)

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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