(AM) 豪メルボルンがロックダウンへ

2020/07/08 09:21

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・株式市場はこれまで、良好な米経済指標の方を意識。今後は新型コロナウイルスの感染者増へと向かう可能性も
・豪メルボルンでは8日深夜から6週間のロックダウンを実施。ビクトリア州とニューサウスウエールズ州との州境は7日深夜に閉鎖

(欧米市場レビュー)

7日欧米時間の外為市場では、英ポンドが堅調に推移。一時、ポンド/米ドルは1.25881米ドル、ポンド/円は135.365円へと上昇しました。英国とEU(欧州連合)の通商協議への楽観的な見方がポンドの支援材料となりました。

RBA(豪中銀)は金融政策の現状維持を決定。政策金利(0.25%)と3年物豪国債の利回り目標(0.25%前後)のいずれも据え置きました(結果が発表されたのは、日本時間13:30)。

声明では、「豪経済は非常に困難な時期を迎えており、1930年代以来の落ち込みを経験している」との見方を示し、「景気回復の内容やスピードについては依然として不透明感が強い」と指摘。その一方で「景気の低迷は以前の予想ほど深刻ではなくなっている」とし、また「国内の総労働時間の減少幅は以前の予想よりも小さい」と分析。「国内のほとんどの地域での(新型コロナウイルスの)感染減少や(行動)制限の緩和を受けて個人消費にも持ち直しの動きがみられた」としました。メルボルンで最近、新型コロナウイルスの感染者が増加していることについては声明では言及されませんでした。

(本日の相場見通し)

本日(8日)は欧州や米国、中国の主要な経済指標の発表がありません。外為市場は主要国の株価動向をにらみながらの展開になりそうです。

NYダウ(米国の代表的な株価指数)は7日、前日比396.85ドル(1.51%)安の25890.18ドルで取引を終了。新型コロナウイルスの感染拡大への懸念がダウの重石となりました。米国の新型コロナウイルスの新規感染者が増加する一方、最近発表された米国の経済指標の結果はおおむね良好。株式市場では後者の方がこれまで強く意識されてきましたが、市場の意識は今後、前者の方へと向くかもしれません。その場合、ダウは軟調に推移してリスク回避の動きが強まり、米ドル高や円高が進む可能性があります。

豪ドルは、上値が重い展開になるかもしれません。メルボルン(豪第2の都市)で新型コロナウイルスの感染者がこのところ増加しており、アンドリュース・ビクトリア州首相は7日、「メルボルン都市圏を対象に8日23時59分から6週間のロックダウン(都市封鎖)を実施する」と発表。同都市圏にある10地区では、すでに2日からロックダウンが実施されていますが、対象は全域へと拡大されました。また、ビクトリア州とニューサウスウエールズ州(州都シドニー)との州境は7日23時59分に閉鎖されました。メルボルンでのロックダウン実施やビクトリア州とニューサウスウエールズ州との州境閉鎖が、豪ドルの重石となりそうです。

ロペスオブラドール・メキシコ大統領は、8日と9日の2日間の日程で米国を訪問。8日午後(米東部時間)にはトランプ大統領と会談する予定です。会談の内容次第ではメキシコペソが反応する可能性があります。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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