(AM) リスク回避の動きは一段と後退するか

2020/07/07 08:40

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・6日、欧米株が堅調に推移するなか、リスク回避の動きが後退
・主要国株価の動向に引き続き注目。6日に大幅に上昇した中国株にも市場の関心が向かいそう
・本日7日、RBA(豪中銀)政策会合。RBAは豪経済についてどのような認識を示すか

(欧米市場レビュー)

6日欧米時間の外為市場では、米ドルが弱含み。一時、ユーロ/米ドルは1.13424米ドル、ユーロ/円は121.952円、豪ドル/米ドルは0.69851米ドル、豪ドル/円は75.089円へと上昇しました。欧州や米国の主要株価指数が堅調に推移するなか、リスク回避の動きが後退し、米ドルや円の重石となりました。また、米国の6月ISM非製造業景況指数が57.1と、市場予想の50.0を上回り、それもリスク回避の後退につながりました。

(本日の相場見通し)

6日の米株式市場では、NYダウが前営業日比459.67ドル(1.78%)高の26287.03ドルで取引を終え、終値としては6月16日以来の高値を記録。また、ハイテク株の比重が高いナスダック総合株価指数は3営業日連続で最高値を更新しました。米国の6月ISM非製造業景況指数の堅調な結果や中国の景気回復期待が、株価の支援材料となりました。

本日(7日)は引き続き、主要国株価の動向が材料になりそうです。日米欧の株価のほか、中国株の動向にも市場は注目するとみられます。6日の中国株式市場で上海総合指数は前週末比5.71%上昇し、CSI300指数は同5.67%上昇。最近発表された中国経済指標が堅調な結果だったほか、中国証券報(国営新華社系の証券新聞)が「中国が力をつけるために一段の株価上昇が必要だ」との認識を示し、中国株を押し上げました。

主要国株価が上昇すれば、市場ではリスク回避の動きが後退する可能性があります。その場合、米ドルや円に対して下押し圧力が加わりやすいとみられ、ユーロ/米ドルやNZドル/米ドル、クロス円は堅調に推移しそうです。米ドル/円は、米ドル売りと円売りの綱引きによって比較的落ち着いた値動きとなり、107円台での上下動が継続するかもしれません。

***

本日、RBA(豪中銀)金融政策を発表します(日本時間13:30)。政策金利(現行0.25%)と3年物豪国債の利回り目標(同0.25%前後)のいずれも据え置くとみられ、今回は声明で“豪経済についてどのような認識が示されるのか”が焦点になりそうです。

RBA当局者は最近、「豪経済は当初懸念していたよりもうまく新型コロナウイルスによる危機を切り抜けている」としつつも、「先行きにはかなりの不透明感がある」との見方を示しています。一方で、ビクトリア州(豪南東部)で新型コロナウイルスの感染者が増加しており、同州はメルボルン都市圏の10地区を対象に7月2日から外出規制を再導入しました(29日まで)。また、米中の関係も悪化しています。声明が豪経済の下振れリスクや先行きの不透明感のさらなる高まりを強調する内容になれば、豪ドルの上値を抑える材料になりそうです。

豪ドル/円のテクニカル分析については、本日の『テクニカル・ポイント』をご覧ください。


執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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