(AM) 米休日で流動性の低下に注意。トルコリラはCPIに反応するか

2020/07/03 09:04

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・本日3日、米国は独立記念日の振替休日
・外為市場では参加者が減少し流動性が低下。突発的なニュースが出た場合、値動きが増幅される可能性あり
・トルコの実質金利はすでに大幅なマイナス。CPIの結果次第ではマイナスの実質金利が市場で改めて意識されるかも

(欧米市場レビュー)

2日欧米時間の外為市場では、米ドルが強含み。一時、ユーロ/米ドルは1.12216米ドル、ユーロ/円は120.751円、豪ドル/米ドルは0.69004米ドル、豪ドル/円は74.228円へと下落しました。米国の新型コロナウイルスの感染拡大をめぐる懸念からリスク回避の動きが強まり、米ドルや円の重石となりました。

米国の6月雇用統計は失業率が11.1%、非農業部門雇用者数が前月比480.0万人増と、いずれも市場予想(12.3%、300.0万人増)と比べて良好な結果でした。

※米雇用統計については、本日3日の『ファンダメ・ポイント』で詳しく解説していますのでご覧ください。

(本日の相場見通し)

本日(3日)、米国は独立記念日の振替休日(今年は4日が土曜日のため、3日が振替休日)。米株式市場や債券市場、商品市場は休場であり、米国の経済指標も発表されません。手掛かり材料難から外為市場は落ち着いた値動きになりそうです。米ドル/円107円台で推移する展開が予想されます。

ただ、市場参加者が減少して流動性が低下する分、突発的なニュースが出てきた場合には値動きが増幅される可能性もあります。新型コロナウイルスに関する報道や香港をめぐる米中対立に注意が必要かもしれません。

***

本日、トルコの6月CPI(消費者物価指数)が発表されます(日本時間16:00)。“新型コロナウイルス対応の経済活動停止による供給制約”や“天候不順”、“トルコリラ安”の影響により、CPI上昇率は5月の前年比11.39%から加速しそうです。

トルコの実質金利(※)は現在マイナス3.14%(政策金利:8.25%、5月CPI上昇率:前年比11.39%)。大幅なマイナスとなっている実質金利がトルコリラの重石になっています。

6月CPIの市場予想は前年比12.09%。市場はCPI上昇率の加速をある程度織り込んでいるとみられます。市場予想以上に加速した場合、トルコのマイナスの実質金利が市場で改めて意識されてリラの上値は一段と重くなる可能性があります。

※実質金利:政策金利から前年比のCPI上昇率を引いたもの

トルコCPI上昇率とTCMB政策金利

(出所:リフィニティブより作成)

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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