(AM) 本日、米雇用統計発表。OPECプラスは週末に会合!?

2020/06/05 09:35

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・米雇用統計の結果を受けてリスク回避の動きは一段と後退するかどうか
・OPECプラスは6日か7日に会合を開くとの報道あり。現行の協調減産の規模延長を決定するか

(欧米市場レビュー)

4日欧米時間の外為市場では、ユーロが上昇。一時、ユーロ/米ドルは1.13591米ドル、ユーロ/円は123.958円へと上昇し、それぞれ約3カ月ぶり、約1年1カ月ぶりの高値をつけました。ECB(欧州中銀)がPEPP(パンデミック緊急購入プログラム)の規模を6000億ユーロ拡大し(7500億ユーロ→1兆3500億ユーロへ)、また買い入れの期間も少なくとも2021年6月までとし、これまでの2020年末から6カ月間延長しました。PEPPの拡大規模が市場予想の5000億ユーロを上回ったことで、市場ではユーロ圏景気の先行きをめぐる懸念が後退し、ユーロを押し上げました。

※ECB理事会の結果については、本日5日の『ファンダメ・ポイント』にて詳しく解説していますのでご覧ください。

(本日の相場見通し)

本日(5日)、米国の5月雇用統計が発表されます(日本時間21:30)。新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、前回4月の雇用統計は、失業率が14.7%と1948年以降最高(最悪)、NFP(非農業部門雇用者数)は2053.7万人減と1939年以降で最大の落ち込みを記録しました。

今回の市場予想は失業率が19.8%、NFPが前月比800.0万人減。失業率は4月から一段と上昇し、NFPは4月から減少幅は縮小するものの、3カ月連続でマイナスになるとみられています。

雇用統計の結果が市場予想ほど悪くなければ、市場ではリスク回避の動きが一段と後退しそうです。米ドル安や円安が進む可能性があります。

なお、米雇用統計の結果については、本日22時30分ごろにファンダメ・ポイントで速報する予定です。

※米ドル/円のテクニカル分析は、本日の『テクニカル・ポイント』をご覧ください。

***

“OPECプラスは次回会合を9-10日から4日へと前倒しする”との観測がありましたが、結局会合は4日に開催されませんでした。

OPECプラスは4月、“5月と6月に日量970万バレル、7月~12月に同770万バレル、2021年1月~2022年4月に同580万バレルの協調減産を実施する”ことで合意しました。このままではOPECプラスの協調減産の規模は7月から現在の日量970万バレルから770万バレルへと縮小します。

市場では、「OPECプラスは日量970万バレルの協調減産を少なくとも1カ月延長する」との見方があり、それが主要国の景気回復期待とともに、足もとの米WTI原油先物(原油価格の代表的な指標)の上昇要因となってきました。

日本時間5日朝、“協調減産の合意を順守していない一部の国(イラクなど)が順守に向けた取り組みの強化を約束したため、OPECプラスは6日か7日に会合を開く可能性がある”との報道が出てきました。

OPECプラスの会合や協調減産の延長に関する報道が新たに出てくれば、WTI原油先物が反応するとみられます。協調減産の延長への期待が市場で高まればWTI原油先物は上昇する可能性があります。カナダドルメキシコペソは、原油価格の動向に影響を受けやすいという特徴があるため、WTI原油先物が上昇した場合には、両通貨は上値を試す展開になりそうです。

ただし、カナダドルについては、カナダの5月雇用統計(日本時間21:30発表)にも目を向ける必要があるかもしれません。雇用統計が市場予想と大きく異なる結果になれば、材料になる可能性があります。市場予想は雇用者数が前月比50.00万人減、失業率が15.0%です。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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