(AM) 本日2日、豪中銀政策会合開催

2020/06/02 09:05

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・5月の米ISM製造業景況指数は4カ月ぶりに上昇
・米中対立や米国の抗議デモ拡大には注意が必要
・豪中銀は金融政策の現状維持を決定か
・豪中銀の経済に対する見解に注目

(欧米市場レビュー)

1日欧米時間の外為市場では、米ドルが軟調に推移。一時、豪ドル/米ドルは0.67992米ドル、NZドル/米ドルは0.62958米ドル、メキシコペソ/円は4.889円へと上昇しました。欧州株や米国株が上昇したことでリスク回避の動きが後退し、米ドル安や円安の材料となりました。

(本日の相場見通し)

1日、NYダウは前営業日比91.91ドル高の25475.02ドルで取引を終了。米国の5月ISM製造業景況指数が4カ月ぶりに上昇したことが好感されました。ISM製造業景況指数の結果は43.1、業況判断の分かれ目となる50を依然として下回ったものの、2009年4月以来の低水準を記録した4月(41.5)から改善しました。

ダウなど主要国の株価が引き続き堅調に推移すれば、リスク回避の動きは一段と後退し、米ドル安や円安が進む可能性があります。

ただし、米中の対立や米国での抗議デモ拡大には注意が必要です。中国外務省報道官は1日、トランプ米大統領が5月29日に香港への優遇措置撤廃の方針を示したことについて、「著しい内政干渉だ」と述べ、「中国の利益を損なう米国のいかなる発言や行動は、中国の強力な反撃にあう」と語りました。“中国政府は国有企業に対し、米国から大豆と豚肉の輸入を停止するように指示した”との報道もあります。米国の抗議デモは少なくとも140都市に広がっています。米中対立や米国の抗議デモ拡大が市場で強く意識された場合、主要国株価は上値が重い展開になる可能性があります。

***

本日(2日)、RBA(豪中銀)金融政策を発表します(日本時間13:30)。RBAは3月に政策金利を過去最低の0.25%へと引き下げ、また新たに3年物豪国債の利回り目標を設定(0.25%前後)。その後、4月と5月の会合では金融政策を据え置きました。

引き続き3月に実施した金融緩和の効果を見極めるため、今回も政策金利と3年物豪国債の利回り目標のいずれも据え置きそうです。

その通りの結果になれば、市場の関心は声明へと移ります。声明では、豪経済についてのRBAの見解に注目です。5月5日の前回会合時は、「豪経済は非常に困難な時期を迎えており、見通しについてはかなりの不確実性がある」と指摘。GDP(国内総生産)成長率は2020年上半期にマイナス10%前後、年間で約マイナス6%との見通しを示し、失業率は今後数カ月間で約10%に上昇し、2021年末時点でも依然として7%を上回ると予想しました。

前回会合以降、豪州や欧米各国は経済活動を再開しました。声明では豪経済の先行きについて前向きな見方が示される可能性があり、その通りになれば豪ドルにとってプラス材料となりそうです。目先の上値メドとして、豪ドル/米ドル0.69298米ドル(1/16高値)、豪ドル/円74.449円(2/19高値)が挙げられます。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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