(AM) トランプ米大統領が対中制裁の可能性に言及

2020/05/27 09:06

デイリーフラッシュ

【ポイント】
・26日はNYダウが上昇するなか、リスク回避の動きが後退して米ドル安や円安が進む
・香港に対する国家安全法の導入をめぐり米国と中国は対立。トランプ大統領は対中制裁を示唆
・米中対立への懸念が一段と強まれば、リスク回避の動きは再び強まる可能性も

(欧米市場レビュー)

26日欧米時間の外為市場では、米ドルと円が軟調に推移。一時、ユーロ/米ドルは1.09929米ドル、豪ドル/米ドルは0.66711米ドル、ユーロ/円は118.284円、豪ドル/円は71.743円へと上昇する一方、米ドル/円は107円台半ばで推移しました。NYダウの上昇を受けてリスク回避の動きが後退し、米ドル安や円安材料となりました。NYダウは、前営業日(22日)比529.95ドル高の24995.11ドルで終了。終値で3月10日以来の高値を記録しました。新型コロナウイルスのワクチン開発への期待や各国の経済活動の再開がダウを押し上げました。

メキシコペソや南アフリカランドは堅調。それぞれ一時、対米ドルで3月16日以来、3月27日以来の高値をつけました。米ドルが全般的に下落したほか、リスク回避の後退が新興国通貨であるメキシコペソや南アフリカランドの支援材料となりました。

(本日の相場見通し)

26日の主要国株式市場は総じて堅調でした。前営業日に比べて日経平均は2.55%(529.52円)上昇し、英FTSEは1.24%高、独DAXは1.00%高、ダウは2.17%(529.95ドル)高でした。主要国株価が一段と上昇すれば、米ドル安や円安がさらに進む可能性があります。

ただし、米国と中国の動きには注意が必要かもしれません。中国は香港に対して国家安全法を導入する方針。国家安全法は全人代(全国人民代表大会)最終日の28日に採決されるとの報道があります。

一方、米国は“一国二制度が崩壊する”として国家安全法の導入に強く反対。導入するなら制裁を科すと中国に警告しており、トランプ米大統領は26日に「中国に対する強力な対応を準備している。週内に発表する」と語りました。

米中の対立への懸念が市場で一段と高まる可能性があります。その場合、リスク回避の動きが再び強まり、米ドルや円が強含みそうです。ユーロ/米ドルや豪ドル/米ドル、クロス円は軟調に推移するとみられる一方、米ドル/円は“米ドル買いと円買い”の綱引きとなり、明確な方向感が出にくいかもしれません。

※ 米ドル/円のテクニカル分析については、27日の『テクニカル・ポイント』をご覧ください。

執筆者プロフィール
八代 和也(やしろ かずや)
シニアアナリスト
2001年ひまわり証券入社後、為替関連の市況ニュースの配信、レポートの執筆などFX業務に携わる。2011年、マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)に入社。豪ドル、NZドル、カナダドル、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソを中心に分析し、レポート執筆のほか、M2TV出演、セミナー講師を務めている。
【プロフィール】広島県出身。
【趣味】野球・サッカー観戦。
【一言】より分かりやすくタイムリーなレポートを心掛けています。


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